バーホナル発言に非難囂々「バーホナル氏はどこに狙いを定めているのか?」
2009年09月06日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】大統領プレス担当顧問は「バーホナル氏はどこに狙いを定めているのか?」と題されたブログの中で、モハンマド・レザー・バーホナル国会第二副議長の木曜日の発言を批判する書き込みを行った。

 ジャヴァーンフェクル顧問はその中で、バーホナル氏が「もし最高指導者の勧告がなければ、8~9名の閣僚候補が信任を得られなかっただろう」と発言したことに触れ、次のように記している。「この発言は様々な点から分析が可能であるが、なかでも次のような事実を言い表しているように思われる。すなわち、バーホナル氏は最低でも8名の閣僚候補を不信任にするべく手を尽くしたものの、それが失敗に終わったことに対して、言い訳をしようとしているということだ」。

 ジャヴァーンフェクル顧問はさらに、次のように指摘している。「政府と国会の緊密な協力関係の新たな一章の開始に向けて、大統領が極めて前向きかつ建設的な対応を行ったことで、〔これまで大統領に対して批判的なスタンスを取ってきたバーホナル〕国会副議長も国会を支配する〔友好的な〕雰囲気に同調的な態度を示し、政府との相互理解、友愛、そして協力について発言することが期待されていた。ところが同氏の発言は、最高指導者の意向に逆らい、さらには高い自覚と見識に裏打ちされた自律的判断によって強力かつ有能な政府を打ち立てた国会議員たちを侮辱するものである」。

 同顧問はまた、「大統領が指名した閣僚候補らに対して国会が力強く信任を与えたことに対して、なぜバーホナル氏が疑義を表明しようと企て、それも最悪な方法に訴えたのか、驚く他ない」と強調、「このようなやり方は最高指導者の立場を損ない、国会の威厳を貶めることにつながるものであり、その点で強く非難されるべき行為だ」と断罪している。

他の議員に代わって決定を下す資格など、バーホナルにはない

 国会の国家安全保障外交政策委員会の副委員長も、「バーホナルは自らの〔個人的〕意見を述べただけであって、彼に全議員の意見を代弁し、彼らに代わって決定を下す資格などない」と指摘した。

 エスマーイール・コウサリー議員はイラン国営通信とのインタビューの中で、政府と国会の間で完璧な協力関係が生まれたことを指摘、「大統領と国会議長の発言の中で言及されていたように、政府と国会の間には完璧な協力関係ができあがっている」と強調した。

 同議員はさらに、「大統領が指名した閣僚候補らは、各委員会でも議論の対象となった。議員らはこのことについての自らの見解を表明した」と述べ、さらに「このことに関し、前例のないほど長時間にわたる議論が内閣をめぐって行われた。その結果、最終的にほとんどの閣僚候補が信任を受けたのである」と続けた。

 同議員はその上で、「国会は自らの信条において、完全に独立している」と強調、さらに次のように指摘した。「革命最高指導者はいつも、私にも〔私なりの個人的な〕意見があるとおっしゃっていた。確かに、ほとんどの閣僚候補を信任することが望ましいというのが、最高指導者のお考えだった。しかし最高指導者がそれを命じたことは一度もない」。

 コウサリー議員はその上で、「火曜日、国会の多数派を形成する原理派議員らによる非公開会合が行われた。そこでは、バーホナルを含む数名が、閣僚候補のうち6名は信任しないと公言していた。しかし最終的には、会合全体の結論として、候補のほとんどを信任しようということになった」と明かした。

国会議員は後見人を自称する一部の人間の言いなりにはならない

 さらに国会国家安全保障・外交政策委員会所属のファーテメ・アーリヤー議員も、「議員たちは自らの意義深い投票によって、国会の独立性を守った。他の議員の後見人を自任する一部の人物が、〔議員らの自主的な〕投票を左右させるようなことは認めなかった」と強調した。

 アーリヤー議員はその上で、次のように明かした。「数日前から、指名された閣僚候補らの資格審査の過程で、国会ではウワサが飛び交っていた。3分の1の候補しか信任されないだろうとか、7名は信任されないだろうとかいったことを、一部の議員が話していた。ついに、国会原理派は〔会合を〕開いた。そこでわれわれは、一部の議員が閣僚らの資格を審査するための6人委員会が結成されたことを明らかにした。この委員会は、6名の候補〔※原文には「議員」とあったが誤植と判断〕は信任されないだろうと公言していた」。

 「この会合で、多くの原理派議員は、このような結論は認められないと主張した。もし疑義があるなら、予断を排して、閣僚候補らを国会に招き、自己弁護を行う機会を与えるべきだ、というのが議員たちの意見だった」。

 アーリヤー議員はこのように強調して、さらに次のように述べた。「議員らは、誰を信任するかを決めるのはわれわれだ、他の議員の後見人を自任している数名の人物に、われわれの投票を左右させる資格はない、法的にも結論を出すのはすべての議員の義務であり、たった6人からなる委員会に結論を出す資格はない、と主張した」。

 同議員はまた、「〔政治的空白を作らぬよう〕政権は時間通りに成立すべきだというのが、最高指導者の常日頃からの勧告であり、亡きイマーム〔・ホメイニー〕もそうおっしゃっていた」と指摘しつつ、「最高指導者の発言は命令ではなく、あくまで勧告という形を取るものだった」と述べた。

 テヘラン選出の同議員はその上で、「議員らは完全に自由な立場から、閣僚候補らに信任票を投じたのだ」と力を込めた。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:17423 )