アルメニア、トルコ軌道対応の機関車・貨物車を発注
2009年09月14日付 Yeni Safak 紙
アルメニアがトルコの鉄道の軌道に合わせた三台の新しい車体を注文したことが発表された。ポーランドのポズナンスキ車両製造会社が機関車を含む三台の新しい貨物列車を近々アルメニアに納品する予定という。新しい貨物列車は、トルコ行きの路線で使われる。
ポーランドのラジオ局マーキュリーラジオのニュースによると、アルメニアのワルシャワ大使アショット・ガロヤン氏が同社を訪れ、同社責任者と契約書にサインをした。
ポーランドの新聞ヴィボルチャ紙はアルメニアが列車を注文したことが会社を経済危機から救ったと報じた。ポズナンスキ会社は世界的な経済危機を理由に九月に多数の従業員を解雇することを計画していたが、アルメニアの列車の注文が会社で働く者たちの顔を笑顔にした、という。
アルメニアは二国間にある既存の鉄道が再び利用できるようになることを望んでいる。エリヴァン(のアルメニア政府)はカルスからギュムリュまで伸びる鉄道で必要な点検と修理が終わるのを待って、二国間での貨物と旅客の運送が始められることを意図している。ロシア鉄道傘下の南カフカス鉄道会長のアレクサンドル・グネッソフ氏は先日、ギュムリュとトルコのカルス市の間で鉄道交通を確保するというアルメニア政府の意向を言明していた。
クズネッソフ会長はアルメニアのメディアに向けての説明で、エリヴァン政府とアンカラ政府がプロジェクトに青信号を灯した場合には、南カフカス鉄道は、アルメニア側のアフルヤン-2駅を通る形で、二国間の鉄道運営をする準備があると述べている。クズネッソフ会長はこのプロジェクトにより、アルメニアとトルコの間に貨物と旅客の運送も提供されるという。
南カフカス鉄道は、アルメニアの鉄道を管理するために設立された私企業である。2008年1月16日にロシア-アルメニア間の鉄道の営業権を獲得した同会社は、今回の発表に先立ち、アルメニア鉄道のために57億ドルの投資を行うとの発表を行っている。
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( 翻訳者:清川智美 )
( 記事ID:17446 )