「ねえ、もう一回いいますよ!」イスタンブル空港管制塔とパイロットの交信
2009年09月15日付 Yeni Safak 紙

夏季には日々多くの航空機が飛び交っていたイスタンブル・アタテュルク空港で一ヶ月前、航空管制官と、着陸のため降下していたトルコ航空ブカレスト発イスタンブル行の旅客機のパイロットとの間の、航空機の往来が激しかった時に行われた交信がインターネットに流出した。

エアクレというインターネットサイトが公開した音声記録の中では、ここ一ヶ月の間に、アタテュルク空港管制塔で職務にあたっていたある航空管制官と、着陸体勢に入っていたトルコ航空ブカレスト発イスタンブル行の旅客機のパイロットとの間の、航空機の往来が激しかった時に行われた交信が注目を集めている。

ハベル・チュルクの報道によると、アタテュルク空港は1時間に24回の着陸と16回の離陸を取り扱い、毎日合計960機の航空機の処理能力を有する。この空港を夏季は一日平均870機の航空機が利用した。アタテュルク空港は、8月16日(日)に904機の航空機の離着陸数と111,000人の旅客数で記録を更新した。アタテュルク空港では、2009年7月に離陸した航空機の数が161,216機を達成した。夏季に多くの航空機が往来したイスタンブル・アタテュルク空港管制塔で職務にあたっていたある航空管制官と、着陸体勢に入っていたトルコ航空ブカレスト発イスタンブル行の旅客機のパイロットとの間の交信には説明の必要もないだろう。

その交信は以下の通りである。

パイロット:10分以内に着陸する必要があります。燃料切れです、それではサビハ・ギョクチェン(空港)に針路を転換します。

航空管制官(ATC):トルコ航空1444便、何をいっているのかわかりません。

パイロット:当機は遅くとも10分以内に着陸の必要があります。あなたが着陸許可を与えなければサビハ・ギョクチェンに針路を転換します。

ATC:わかりましたが、着陸の順番は3番目です。エマージェンシーを宣言しますか。

パイロット:当機の燃料は最大9分持ちこたえられます。着陸する必要があります。ご存知のように、そんなに余分の燃料をつんではいません。

ATC:エマージェンシーを宣言しないなら、ギョクチェンに誘導します。

パイロット:燃料不足を理由にしてくれるなら、エマージェンシーを宣言しますが、9分間持ちこたえる燃料があります。あなたの具合が悪いなら、サビハ・ギョクチェンに針路転換します。

ATC:了解。報告してください、適切ではありません。右側から機体の針路を0-9-0(東)に。

パイロット:右から0-9-0、了解。エマージェンシーを受け入れないのですね。

ATC:エマージェンシーを宣言すれば06(アタテュルク空港の短滑走路)に無線誘導します。

パイロット:ねえ、お姉さん、これは燃料の問題です。そのときがきたら、エマージェンシーになりますよ。わらないのですか、あと9分で、燃料不足で緊急事態になるといっているのです。

ATC:私に「エマージェンシーを宣言する」とちゃんといってくれば誘導すると私は言っているのです。

パイロット:ねえ、お姉さん、もう一回言いますよ。あと8分のうち5分過ぎたら、そもそも燃料不足で緊急事態を宣言していますよ。

ATC:私は「エマージェンシーを宣言する」という一言をあなたから待っているんです。エマージェンシー宣言と燃料は別のことです。それから、いっときますが、私はあなたの「お姉さん」なんかじゃありません。

パイロット:じゃあ、宣言したと報告しておいてください。どうせ5分したら燃料不足で緊急事態になります。もうそうなるだけです。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:17454 )