イラン、トルコとの国境に壁建設
2009年09月16日付 Radikal 紙

イランはクルディスタン自由生活党(PJAK)の潜入を防ぐため、トルコとの454キロメートルに渡る国境の戦略的地点に壁を建設している。

イランは、クルド労働者党(PKK)の関連組織であるPJAK系テロリストの国境からの潜入を防ぐため、2キロメートルごとに警備所を設置し、今も阻止する事ができない密輸業者に関しても興味深い方法を試みている。トルコとイランの国境のうち特に馬が通過することができる地域にコンクリートの壁を建設し始めたのだ。

トルコとイランの国境で興味深い進展が見られている。トルコと454キロメートル国境を接しているイランは、特定の地域にコンクリートの壁を建設し始めた。密輸業者が馬に乗って通過する地点を明らかにしたイラン側の関係者は、違法な行為を阻止する目的でこのような防止策に出た。自国が支配している丘の上に以前2キロメートルごとに警備所を設置したイランは、PJAKの潜入とあわせて密輸業者も阻止することを目的とした。特にハッキャーリ県ユクセコヴァ郡のイラン国境沿いでアクチャダム、ギュルアガヴリ、サルユルドゥズ、ギョズルジェ、カムベル、イェディヴェレン、アーチル、チョバンプナル、オデミシュ村のある地域での密輸を阻止する事ができずにいるイランは、動物が通過する道をコンクリートの壁で閉ざし始めた。

■国境沿いの市民の反発

イランの国境における壁建設に、国境で生活する市民が反発した。国境沿いのオンバシュラル村のペルヴィズ・ベシェル村長は、壁建設は人として恥であると述べ、「イランに私たちの親戚がいます。私たちは国境沿いの人々と親戚になったはずです。この状況を知っているにも関わらず(イランは)壁を建設しています。元々ここは地雷のある地域です。世界で国境が取り除かれている一方、イランは国境に壁を建設しているのです」と述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:17463 )