ファタハとハマースがカイロで対話会議第7ラウンドを再開
2009年06月28日付 al-Hayat 紙

■ ファタハとハマース、委員会と治安に関する見解の相違の中、きょう対話を再開

2009年06月28日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面(東アラブ)

【カイロ:本紙ジーハーン・アル=フサイニー】

 ファタハとハマースの両組織は今日(27日)パレスチナ国民対話会議を再開する。両組織の代表団がカイロに昨夜遅くに到着したことを受け、エジプト政府がパレスチナ国民対話の第7ラウンドを主催することになった。今回の会合は最終的なものとなり、来月7日には和解合意が成立するであろうと予測されている。エジプトはパレスチナ諸組織や諸勢力の代表者たちの出席の下で合意に調印がなされるまでに、上記の期日を過ぎないよう期限を設けている。

 エジプトは、分裂状態の終結がパレスチナとアラブ諸国の利益になると考えている。また、対話のための対話を続けることは受け入れられることではなく、和解合意の達成もまたアラブ全体の願望を実現することであり、分裂状態の全ての悲劇やマイナス面の幕を閉じることこそが目標だと考えている。またエジプトは、対話の遅延は許されないと考えている。なぜなら、分裂状態の継続はパレスチナ問題に悪影響を及ぼし、状況を何年も後戻りさせかねず、ひいてはアラブ諸国の安全保障にも悪影響を与えることになるからである。エジプトは遅延を許さず、自国が払った集中的な努力が無駄になることを受け入れないであろう。

 しかし、立法評議会(PLC)のファタハ会派代表で、対話会議における代表団の一員であるアッザーム・アル=アフマド氏は、対話会議の新ラウンドで成果がもたらされ、和解合意が成立する可能性を否定し、ハマースのハーリド・マシュアル政治局長が行った最近の演説は、ハマースは和解合意に署名する用意はないことのエジプトへのメッセージを含んだものだとの見解を示した。

 アフマド氏は、治安問題に関する合同部隊をめぐっての対立が未だに続いていることにも言及し、この問題に対処するために受け入れが可能な新たな提案に期待を示した。また、マフムード・アッバース大統領の下で設置される予定の諸派の委員会について、その任務はガザ地区復興支援と来月初めの立法評議会選挙および大統領選挙の準備に限定されたものになるとの見解を示し、同委員会は政治的な性格を帯びたものではなく、その機能は純粋に専門的なものであると強調した。また、「エジプト政府からは、既に合意がなされている諸点や諸問題を明確にし、来月の7日にパレスチナ諸組織の代表の出席の下で署名が行われる合意に盛り込むとの提案がなされた」と明らかにした。また、[ファタハ主体の]自治政府の刑務所に収監されているハマースのメンバーらの問題に対応がなされていないとの質問に対しては、「ハマースに捕らえられている我々のメンバーもいる。その数はファタハ幹部209人に上る」と答えた。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:17467 )