ミュネッヴェル殺人事件ジェム容疑者の供述、矛盾だらけ
2009年09月19日付 Hurriyet 紙

ミュネッヴェル・カラブルトさんを殺害した罪で逮捕されたジェム・カリプオール容疑者が検察と裁判所でおこなった供述には、法医学センター報告書及び警察の報告書との間に明らかな矛盾がある。

(監視)カメラの映像によれば、ジェム・カリプオール容疑者は、ミュネッヴェル・カラブルトさんを裏門から家へ連れ込んだ後、正門から家に入り、そして、10分後にノコギリを買うため家を出て金物屋へ出かけている。

■カメラ映像と供述との食い違い

しかし、供述では、カラブルトさんに庭と池を見せておしゃべりをし、キスをして、30分あるいは45分後に、何かを食べた。この間、グラス3杯のウオッカを飲み、その後携帯電話のメッセージが原因で喧嘩したと主張している。

NTVの報道によれば、監視カメラの映像は、二人が家に滞在した時間はわずかに10分間であったことを示している。

■一つではなく、沢山の切り口があった

ジェム・カリプオール容疑者は、押し問答の際、台所に置いてあった果物ナイフで3度腹部を刺し、その後置いてあったノコギリで頭部を切断したと主張している。

法医学報告書によれば、遺体にはさらに多くの切り口がある。首にあった切り口も整っていた。これらすべては、カリプオール容疑者が主張する狂乱状態について、疑問を生み出している。

■側に何者かがいたのでは?

ジェム・カリプオール容疑者は、供述において犯行は一人で実行し、父でさえ事件から数時間後に知ったと主張した。 

それにもかかわらず、法医学報告書は、ミュネッヴェル・カラブルトさんに関する唾液と血液検査において、カリプオールさん一家の男性に関する一人以上のDNAサンプルがあったと明らかにした。

■殺人は計画性があったのか?

カリプオール容疑者は、彼女の携帯電話に残っていたメッセージを見で激情したと供述し、多くのことを思い出せないとした。

警察の事件現場検証の報告書では、彼女の持ち物がきちんと整えられていたと記されている。このことも、事件が計画的に実行されたたことを裏付けている。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:17496 )