アラブの旅行者はメルスィンがお好き
2009年09月27日付 Yeni Safak 紙


トルコ・シリア間でビザの必要性が解消されるとともに、アラブ人が多くメルスィンに押し寄せた。市の観光客の数は、ラマザン明けのバイラム(祝日)とともに16万人に達したことが記録されている。

トルコ・シリア間においてビザの適用が解消されるとともに、アラブ人の多くがメルスィンに押し寄せた。観光客の数はラマザン明けのバイラム(祝日)とともに16万人に達したことが記録されている。多くのホテルが通常の収容数を超えて営業する一方で、市中心地ではより多くのシリアナンバーの車が見られる。

この展開を評価付けるメルスィン観光プラットフォーム代表であるヌマン・オルジャル氏は、ビザの解消が“遅すぎる決定”であったが、メルスィンにとって重要な貢献となったと話した。同氏は、ビザの解消により特に観光者数が急変したと強調しつつ、ツアーや自家用車で国境から入国するシリア人観光客の人気株がメルスィンであることを指摘した。訪れる観光客の支出割合も非常に高いことを確認したとし、調査によると、市内のショッピングセンターに非常に多くの外貨の流入が確認され、加えて宿泊施設でも同じような状況が認められたと述べた。

オルジャル氏は、この決定の影響は、来年の夏期によりはっきりと見られるだろうとし、以下のように述べた。「今年の正式統計によれば、われわれの市に信仰ツアーで約8万人の観光客が訪れました。注目すべきは、観光客の中で一番がシリアである一方、これにヨルダンやレバノンが次いでいるということです。ビザの適用が解消されたことにより、市内の観光客の数は約16万人に到達しました。これはとても重大な数字です。」

オルジャル氏は、市内で利用できるショッピングの可能な場所のほかに、きれいな海やよい気候も中東の観光客がメルスィンを好む重要な要素であると強調し、にも関わらず、観光においていまだ理解不足があること、この状況を改善するためにも教育的取り組みに重点が置かれるよう求めた。

国全体同様、メルスィンにおいても宿泊施設の収容量が現在の必要量に届いていないこと、そしてこのことが深刻な問題であると指摘し、これらすべてのマイナス面にも関わらず、メルスィンもトルコも観光における問題がとてもうまく処理されていると主張した。

観光業者のネビル・カッヴァスオールもまた、ビザの適用解消を“遅すぎる決定”であるとしつつも、トルコのヨーロッパ連合(EU)加盟が困難であるにも関わらず、中東諸国にとってトルコが“兄貴分”的立場であることを強調した。同氏は、この適用がもっと以前に行われていれば、今日、特にメルスィンにおいてアラブ人観光客は非常に増加していたことだろうと主張した。

ジルヴェギョズ国境門から約30万人のアラブ人観光客がトルコに入国していると述べるカッヴァスオール氏は、ハタイからメルスィンのアナムル郡までの範囲で営業している多くのホテルが満室であること、これにより一部の観光客が宿泊する場所を見つけられないために、路上で朝を迎えざるをえない状況になっていること、同じような状況がアンタリヤ地域でも認められることを強調した。

カッヴァスオール氏は、さらに以下のように述べた。「(国境)門が突如開かれたことがプラスと同様にマイナスともなりました。多くの業者がこの状況に対して事前の準備もなく対処を余儀なくされました。ホテルは満室になり、訪れた人々は屋外に取り残されました。しかし、市内の中古住宅が観光での利益獲得に役立ちました。われわれでさえ、多くの住宅に観光客を送りました。全世界的な経済危機を経験しているこの状況でメルスィンは、その打開をまた自身がプロデュースしました。経済は一時活気づきました。ホテルは利益を得ましたし、中小業者も利益を得ました。要はみんなが儲かったのです。」メルスィンが中東にとって“安い市場”であると主張する同氏は、これによりアラブ人観光客の人気株になったとし、現時点で一人当たりの観光客が約1000ドルの収入をもたらしており、このことが経済にとても重要な貢献をしていると話した。

■ 「メルスィンがとても好きです。トルコに花嫁として来たいと思っています」

メルスィンをとても好み、毎年必ずメルスィンを訪れて休暇を過ごすと説明するモルフォ・エルボグジュさんも、ビザの適用解消を肯定的に捉えていること、特に国境税関で経験した拷問(のような手続き)がもはや終わったことを話した。

エルボグジュさんはさらに、メルスィンの人々がとても温かく、そしてもてなし好きであること、また(メルスィンは)海や太陽、海岸をとってみてもまさに魅力的な中心地であると付け加えた。家族とともにメルスィンで休暇を過ごしているアラア・カルバウルさんも、次のように話した。「メルスィンがとても好きです。ここは非常に別格です。まるで自分の家にいるかのように、居心地よく、幸せに感じます。もし縁があれば、トルコに花嫁として来たいと思っています。この地をとても好きになったからです。」

フェウズィイェ・カルバウルさんも、毎年配偶者と子供たちと一緒にメルスィンを訪れ、休暇をここで過ごしており、そしてメルスィンを自然と文化的価値の点で気に入っていると強調した。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:17544 )