ある風景―水はないがインターネットはある
2009年09月27日付 Radikal 紙


ムシュ県のマラズギルト郡から5キロのところにあるメズラー村の住民は、何年も飲料水の問題が解決されていないが、インターネットはつながったという。

ムシュ県庁が最近村に設置したアンテナから衛星を通してインターネットをつなげることができた村人のアブドゥッラフマーン・トゥルハンは、「もっと大事な問題は、水道と下水の問題です。私たちは毎日水を運んでいるんです。その上さらに、下水設備の問題があります。電気だって、十分ではありません。なのに、すべてのことが完全であるかのように政府は、私たちにインターネットを供給しました。見かけだおしのサービスの代わりに私たちの必要にこたえて欲しいものです」と述べた。

マラズギルトのメズラー村にムシュ県庁が昨年設置したアンテナを使い衛星を通したインターネットのサービスが始まった。しかし、村の基本的なニーズである上下水道整備の問題は、いまだ解決されていない。50軒、300人の村で特に女性と子供は、家での飲料水を村の泉からロバで運んでいる。46年前に村に作られた小学校ではトイレがない。メズラー村のこの原始的な生活に対して、特に女性の怒りは頂点に達した状態である。特に水と電気に苦情を訴える女性の一人ビルギュル・ソンメズは、「この時代にまだ、手で洗濯をしているんですよ。私たちの村は、洗濯物をまだ手で洗っている世界で数少ない村のひとつです。私たちの家には水がきていないため、時間の大部分をロバで水運ぶことに費やしています。そろそろ私たちも人間らしい暮らしを望んでいます。」

村の前村長アブドゥッラフマーン・トゥルハンはというと、みかけだおしのサービスが行なわれていると述べて、「私たちは、本物のサービスを欲しています。まず基本的なニーズである水の問題が解決されるべきです。これほどの資金をつぎ込んで誰の役にも立たないインターネットをつなげることでは、サービスがなされたことにはなりませn。いったい、いくつの家にパソコンがあり、インターネットにつなげるとおもっているのか。私たちのもっとも大きな問題は、水と学校のトイレの問題です。子供たちはトイレをいくために先生から許可をもらい、家に帰って用を足しているんですよ。」と述べた。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:17547 )