家計支出が収入を超過:都市住民の支出が78万トマーン、農村住民の支出が45万トマーン
2009年09月21日付 Jam-e Jam 紙

【経済部】昨年の都市在住の通常世帯は、家計の総支出を賄うために、月平均で785,000トマーン(約7万円)の収入を稼ぐ必要があった。一方で、農村在住の一世帯の月当たりの総支出平均は、およそ450,000トマーン(約4万円)であった。

 イラン統計センターの最新のレポートによると、イラン暦1387年(=西暦2008/09年)の都市在住の一世帯の年間総支出平均は、9,421,000トマーン超(約85万円)で、対前年比でおよそ16%増加した。

 同様に、農村在住の一世帯の年間総支出平均は、5,339,000トマーン(約48万円)で、対前年比で10.5%の増加であった。

 イラン統計センターはレポートで、イラン暦1387年の都市及び農村世帯の支出・収入に関する統計結果の要旨を発表し、「統計対象となった都市世帯の89.2%がパイプライン・ガスを、79.3%が携帯電話を、33.6%が自家用車を使用していた」ことを明らかにした。

 前年のこの数値は、順に87.7%、64.7%、そして31.3%であった。同様に、居住地の占有方法は、都市世帯の24.2%が賃貸形式であり、前年のこの数値は24%であった。

 都市世帯の年間総支出のうち、22.7%にあたる21,360,000リヤール(約19万円)が食料品・タバコに関わる支出で、77.3%にあたる72,754,000リヤール(約66万円)が非食料品に関わる支出であった。食料品・タバコ関連の支出の中で、24.1%と最も割合が高かったのは肉類への支出に関係したものであった。非食料品支出の中で、43%と最も割合が高かったのは住宅関係費であった。

 都市在住の一世帯あたりの年間の収入平均は申告ベースで、88,219,000リヤール(約80万円)で、対前年比13.1%の増加であった。都市世帯の収入源は、34.2%が賃金労働での収入で、21.3%が農業・非農業分野での自営業収入、44.5%はその他〔※例えばタクシー運転手など〕となっている。
 
 農村世帯の年間総支出のうち、38.6%にあたる20,854,000リヤール(約19万円)が、食料品・タバコに関わる支出で、61.4%にあたる33,141,000リヤール(約30万円)が、非食料品に関わる支出であった。食料品・タバコ関連の支出の中で、24.1%と最も割合が高かったのは、〔小麦粉などの〕粉類、麺類、ナーン、穀物に対する支出であった。非食料品支出の中で、27%と最も割合が高かったのは住宅関係費であった。

 同様に、農村在住の一世帯当たりの年間の収入平均は申告ベースで、48,424,000リヤール(約44万円)で、対前年比2.8%の増加であった。この収入の内訳は、33.4%が賃金労働での収入であり、37.6%が農業・非農業分野での自営業収入、29%がその他となっている。
 
 世帯の支出と収入の統計収集プロジェクトは50年近い歴史をもつもので、イラン統計センターにとって最も重要な統計プロジェクトの一つとして行われてきた。このプロジェクトの全体的な目的は、国・州レベルでの都市世帯及び農村世帯の支出・収入の平均を推定することにある。イラン暦1387年のプロジェクトでは、都市部で19,381世帯、農村部では19,707世帯がサンプルとして抽出された。

〔※10,000リヤール(1000トマーン)=約91円で換算〕

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( 翻訳者:清水悠史 )
( 記事ID:17549 )