ラズ語は入らない?—マルディン大「現存言語研究科」にラズの人々反発
2009年09月28日付 Radikal 紙


高等教育機がマルディン・アルトゥクル大学に現存言語研究科を設立するが、この研究科で扱われるといわれている言語の中にラズ語が含まれていないことが、ラズの人達をがっかりさせている。

ラズの人々は、(独自の)学科が設立されるよう、あるいは、この現存言語研究科にラズ語が含まれるよう、高等教育機構に申請する準備を行っている。「ラズ文化友好協会」のハサン・オラル会長は「(政府の)「解決策」が一部だけを特別扱いしないこと、トルコに現存し、消滅の危機にある全ての文化を守ること、(保護が)法的に保障されることが我々の望みだ。そもそも現状は憲法の平等の基本原則に反している」と述べた。

ラズ語が2世代後には無くなってしまうと語るオラル氏は、政府が始めた「(クルド問題についての)民主的解決策」に自分たちもとても喜んだという。高等教育機構がマルディン・アルトゥクル大学に「トルコ現存言語」研究科を設立するという報道にとても興奮したが、しかし、研究科に関して高等教育機構のユスフ・ズィヤ・オズジャ会長が声明で、対象を消滅の危機にはないクルド語・アラビア語・アルメニア語・グルジア語・ペルシア語といった言語にだけ限ると述べたことが自分たちをがっかりさせたとし、以下のように述べた。「これらの言語については、その本拠地に研究科があるが、ラズ語の祖国たるトルコにも、また世界のどの地域にも、(ラズ語については、その)保護が存在しない。」

■ 地名の復活を求める

「協会としては、(第一に)、開設予定の研究科で、ラズ語や、ラズ語のような消滅危機下の言語に関した学科が設けられること、(第二に)ラズの人々の記憶のなかでその歴史や祖先に対する認知の現れであり、同時に黒海沿岸東部で日常的に使われているラズ語の地名を復活させること、(第三に)、ラズ語が小学校で選択科目として学ばれること、それらの実現を望んでいます。ラズ語に関する研究科の設立を高等教育機構に要求するために準備をしているところです。」とのべた。

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( 翻訳者:下中菜都子 )
( 記事ID:17556 )