IMF(国際通貨基金)と世界銀行の年次総会の会場となるハルビエ・コンベンションバレーで次々と開催されている会合や多くのセミナーは、本日(6日)の本会議によって本当の意味での山場を迎える。世界経済の責任者らはIMFとの話し合いを続けている。
IMFのドミニク・ストロス・カーン専務理事は、「新しいIMFの基礎はイスタンブルで築かれる」と言って注目をひいたが、そのIMFと世界銀行の年次総会の本会議は本日(6日)開かれる。本日までセミナーや事前会合を続けてきたサミット会議であるが、本日の本会議と明日(7日)の閉会式で締めくくられる予定だ。
本日10時にタイイプ・エルドアン首相の開会演説によって本会議が始まる予定だ。本会議の記者団はTRT(トルコ公営放送)の中継を通して、その模様を伝えることになる。
■ ゼーリック総裁
本会議にはIMFの186カ国の財務大臣、中央銀行総裁や財務関係者から構成される経済の担当者らが参加する。最新の公式数字によれば、サミット会議のために登録をした人の数は12,802人に達した。
サミット会議の議長を今年は世界銀行が担当するため、エルドアン首相の後ロバート・ゼーリック世界銀行総裁、そしてその後ドミニク・ストロス・カーンIMF専務理事が本会議で演説する予定だ。その後にIMF加盟国の代表らが壇上に上がる予定だ。
本会議では世界経済危機、世界経済の将来やIMFの割当額が主要な議題となると予想される。サミット会議で各国が誰を代表にするか、本日確定するとされている。イスタンブルで各国要人と接触していたアリスター・ダーリン、イギリス財務大臣であるが、彼はトルコを後にした。同様にアメリカの連邦準備制度理事会のベン・バーナンク議長も本会議に参加できないことが明らかになっている。
■ G20から18人の大臣
本会議で全ての国が演説をする機会を持つとするなら、おおよそ50~60程度の国が演説をすることになる。演説は10分を超えることはない。演説者らが本日確定すれば、G20の国々の財務大臣は、イギリスやドイツ以外全てが壇上に上がることとなる。
イギリス財務大臣がトルコを離れた一方で、新たに総選挙を行ったドイツも財務大臣級の代表は送ってこない。スリ・ムルヤニ・インドラワティ・インドネシア財務大臣も自国での地震被害のためサミット会議に出席しない。
■ 「南極以外の全ての国が代表を派遣する」
IMF関係者らは、各国の会議への参加についての質問に、軽妙に「南極以外の全ての国の代表がイスタンブルに来る」と述べた。トリシェ欧州中央銀行総裁は事前会合に参加したが、サミットには参加しない。会議への参加が予定される要人は以下の通り。
・ドミニク・ストロス・カーンIMF専務理事
・ロバート・ゼーリック世界銀行総裁
・ジョン・リプスキーIMF筆頭副専務理事
・ンコジ・オコンジョ・イウェアラ世界銀行専務理事
・ティモシー・ガイトナー・アメリカ財務長官
・クリスティーン・ラガルデ・フランス財務大臣
・藤井裕久財務大臣
・謝旭人・中国財務大臣
・アレクセイ・クドリン・ロシア財務大臣
・グイド・マンテガ・ブラジル財務大臣
・プラナム・ムカルジー・インド財務相
・プラビン・ジャムナダス・ゴードハン南アフリカ財務大臣
・ジュリオ・トレモンティ・イタリア財務大臣
・エレナ・サルガド・スペイン財務大臣
・アグスティン・カルステンス・メキシコ財務大臣
・ユスフ・ブトロス・ガリ・エジプト財務大臣
・マンスール・ムフタル・ナイジェリア財務大臣
・ジェームズ・フレアティ・カナダ財務大臣
・アマド・ボウドウ・アルゼンチン財務大臣
・ユン・ジュン・ヒュン韓国財務大臣
・アブドゥラーズィズ・アッサーフ・サウジアラビア財務大臣
・リンゼイ・タンナー・オーストラリア財務大臣
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( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:17601 )