「抗議にも一理あり」エルドアン首相、国際金融会議で開会演説
2009年10月06日付 Hurriyet 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、世界的な比類なき金融危機は過ぎ去ったこと、しかし、これに対しては悲観的な絵を描かない必要があると述べた。

IMF‐世界銀行総会の開会は,ハルビエのイスタンブル会議場で実行された。タクスィム広場でIMFに対する強い抗議活動が行われている中で会始まった会議でエルドアン首相は、また、世界が連携し、お互いに助け合う態勢をとる必要があるとの考えを明らかにし、21世紀は脅しではなく、チャンスの時代にしたいと願うと述べた。「このためには全世界がさらに努力し、この問題に対してより深く考える必要がある。世界各地の高まる叫び声や要求、そしてこの会議場の外でも続けられている抗議活動に対しても耳を傾けなければならない」と話した。

■ 共通した見解の建設は可能である

エルドアン首相は、世界的な経済危機において、国際社会及び機関が、必要な際には、知恵を出し合い共に行動しうることを示していると説明した。首相は「長年の間放置されてきた多くの問題は、今回の経済危機によってもはや見過ごせない状況になっている。世界のある地域では際限なく大量消費する一方、別の地域では貧困によって生き残るための戦いを強いられている。ある地域では信じられないほどの浪費がなされているが、別の地域では一握りの穀物さえ手に入れることが困難な状況である。ある地域はより豊かになり、別の地域はより貧しくなっている。世界には第3~4世代のテクノロジーを駆使して生きる人々がおり、また同時にその一生の中で『こんにちは』ということばさえ記憶に残らない人々もいる」と述べた。

■ すべては人類のため

エルドアン首相は、あらゆるものの基本に人間らしさが必要だとのべ、「資本を始めとして、すべては人類のためである。目的は人類の幸福と平安である。システムはこれらの手段にすぎない。人間性の豊かさと健康はすべてのものの基礎である。経済の基礎も人間である。そのほかのものは人間から派生した。人間があるからこそ労働があり、資本がある」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:高岡望結 )
( 記事ID:17605 )