ハマース、ゴールドストーン報告書の扱いを理由にファタハとの和解合意延期をエジプトに要請
2009年10月08日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ハマース、ファタハとの和解合意の調印延期をエジプトに要請

2009年10月08日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ガザ、カイロ】

ハマースに近い筋は水曜日、ハマースがパレスチナ対話会議の延期をエジプトに要請したことを明らかにした。対話会議はハマースとファタハの和解合意調印のため、10月25日に開催される予定だった。ゴールドストーン報告書〔イスラエルによるガザ攻撃を調査した国連人権理事会の調査報告書〕が議論から外されたことがその理由である。

これに対しエジプトのアフマド・アブルゲイト外相は水曜日、明らかにハマースを指して、「国民和解合意の延期を試みる当事者は、パレスチナ革命、あるいはパレスチナ民族運動のために行動しているとはいえない」と反論した。

ゴールドストーン報告書の検討を遅らせることが、パレスチナ和解合意調印の延期につながるのでは、との記者の質問に対し、アブルゲイト外相は「〔個々の〕策略や戦術が〔全体の〕戦略に影響を及ぼすようなことがあってはならない」と答えた。そして「延期させようとしている者が実際にパレスチナ民族運動の統一や、パレスチナ革命の保持を求めているとは私には思えない。パレスチナの民族運動は、分裂でなく統一によって実現されるべきであるからだ」と述べた。(中略)

 ある匿名の情報筋はAFPに対し、「パレスチナ自治政府とアッバース大統領が、ガザ地区に対するイスラエルの攻撃についてのゴールドストーン報告書を、詳細を明らかにせずに〔議論から〕外したために、ハマースはエジプトに対し、ファタハとの和解合意の調印会合を延期するよう求めた」と語った。

 AFPからの質問に答えたハマースのファウズィー・バルフーム報道官は、パレスチナ自治政府側がゴールドストーン報告書をパレスチナ対話会議の議論から外したことの影響を検討するため、ハマースおよびパレスチナ諸派はエジプト当局との交渉を続けていると述べた。

 ハマースのハーリド・マシュアル政治局長はカイロで9月28日に、次回のパレスチナ対話会合は10月にエジプトの後援で開かれると発表していた。

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( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:17621 )