アゼルバイジャンより歴史的署名へ反発
2009年10月11日付 Yeni Safak 紙
アゼルバイジャン外務省は、トルコとアルメニアが調印した合意文書に関する声明を発表した。
同国の外務省から出された書面による声明文では次のように述べられている。
「トルコは、アルメニアによるアゼルバイジャン領の占領とアゼルバイジャンに対して行われたジェノサイドの制裁措置として、1993年にアルメニアとの国境を封鎖した。アルメニアによる侵略の結果、アゼルバイジャン領の20%が占領、100万人近くのアゼルバイジャン国民が自分達の土地を離れて避難民となり、占領されていた地域にあった歴史遺産は破壊された。これまでにアルメニアの占領政策を批判し、アルメニア軍のアゼルバイジャン占領地からの撤退と、避難民の帰還を要求した決議や文書が少なからずあったが、アルメニアはこれを無視し、占領政策に関しいかなる有益な一歩も踏み出されることはなかった。」
この声明では、トルコ共和国のレジェプ・タイイプ・エルドアン首相が5月14日にアゼルバイジャン国会で行った「占領が終われば国境を開放する。我々の同胞であるアゼルバイジャンの人々がのぞまない限り、先へ進むことはない。」という演説が引かれ、「アルメニア軍がアゼルバイジャンの占領された土地から撤退しないまま、トルコがアルメニアとの国交を正常化することはアゼルバイジャンの国益に反している。このような動きはアゼルバイジャンとトルコの間の歴史的な礎に基づく友好関係の精神に反するものである。トルコとアルメニア間の国境が解放されることは地域の和平と安全保障体制が危うくするものである」との表現も盛り込まれている。
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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:17635 )