イスラエルから購入の無人偵察機、エンジン性能問題から返品へ
2009年10月16日付 Yeni Safak 紙
トルコ国軍(TSK)が対テロ作戦に使用する為、イスラエルから購入した無人偵察機へロンは、認可テストを通過しなかったことにより、静かにイスラエルに返品された。
イスラエルへ先日返品された2機のヘロン機については、当初そのエンジン修理をトルコで行うと発表されていた。にも関わらず、この無人偵察機が返品されたことで、「プロジェクト自体がキャンセルされるのではないか?」との観測ももちあがっている。
ザマン紙によれば、一年前にバトゥマン基地へ配備された2機のヘロン機は、認可テストにおいて、当初予定されていた高度と滞空時間に到達しなかったため、イスラエルの企業からエンジンを強化する提案がなされていた。予定表によれば、バトゥマン基地に配備された2機のヘロン機のエンジン修理はトルコで、未だ引渡しの行われていない8機のエンジンについてはイスラエルで修理が行われる予定だった。8機のヘロンのうち4機は、8月末までにトルコへ受け渡すことになっていた。この契約にも関わらずイスラエルは受け渡しを実現できなかった。
■テストを通過出来なかった
アセルサン社のASELFLIR-300 という名の、カメラと目標指定システムを搭載したこの無人偵察機は、52時間の滞空時間を求められている。空軍によって利用される予定のこの偵察機の各4機は陸軍と空軍の各司令部へ、2機は海軍司令部に引き渡される予定になっていた。偵察機はそれぞれの軍のもとで探知と監視を行い情報を収集する予定だった。偵察機は、トルコの国境の内側と外側で監視飛行を行うことで、対テロ作戦においても非常に重要な役割を果たすものである。
トルコ国軍はヘロン機を配備が出来なかったため、アメリカがトルコに割り当てた2機の無人偵察機で当該地域の探知と監視を行っている。この偵察機のコントロールを行っているのはアメリカ側である。
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( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:17675 )