トルコでクルド問題解決の動きが続いている一方で、フランスは、PKKの国内での活動への取り締りを強めている。フランス警察は今日20日、テロ組織PKKに関連するパリのアフメト・カヤ文化センターへの家宅捜査を行った。その際、家宅捜査に抵抗するグループと衝突した。
2007年にテロ組織PKKのフランスでのメンバーや金銭のルートを調査したフランスのテロ対策部隊は、PKKの取締りを続けている。フランス警察は、今日パリにおけるPKKの活動拠点として知られるアフメト・カヤ文化センターと何人かの幹部の家を同時に家宅捜査した。
一連の家宅捜査は、PKKが暫く前にフランスで始めた活動資金キャンペーンに関連しているとされている。PKKが「(資金提供を)無理強いした」クルド人中小業者が、フランス当局に訴えたと明らかにされた。フランス治安当局は、以前にも家宅捜査の対象としたアフメト・カヤ文化センターでの捜査と尋問をお昼頃まで続けた。
警察は、アフメト・カヤ文化センターで発見したテロ組織に関する多くの資料を押収した。組織幹部のうち数人も監察下に置いた。
家宅捜査の際、テロ組織協賛者60名から成るグループが文化センターの前に集まった。メンバーは、「フランスはファシストだ」、「我々は皆PKKの一員だ」というスローガンを掲げ、警察車両の前に寝転び家宅捜査の中止を求めた。石やガラス片を投げ家宅捜査に抵抗したグループは、警察の催涙弾によって遠ざけられた。
また一方では、PKKの「ヨーロッパの金庫番」として知られるネディム・セヴェン氏が明日、パリ司法裁判所に出廷する予定である。パリ裁判所は、トルコ側からのネディム・セヴェン氏の強制返還要求に対して判断を下すことになっている。裁判所は、トルコに追加情報を要求しているのを理由に、審理を長期にわたって延期していた。
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( 翻訳者:牧史織 )
( 記事ID:17703 )