ファタハ中央委員会「入植活動停止なくして交渉再開なし」
2009年10月01日付 al-Hayat 紙

■ ファタハ中央委員会、入植活動が停止され和平プロセスの依拠する原則が明確化されるまでは交渉を拒否

2009年10月01日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面

【ラーマッラー:ムハンマド・ユーニス】

 ファタハ中央委員会のメンバーであるムハンマド・ダフラーンは、委員会がイスラエルとの交渉再開に対して「二つの譲れない条件を提示した」と明らかにした。ダフラーン氏が本紙に昨日明らかにしたところによると、同委員会は一昨夜の会議で、「イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が変えようとしている和平プロセスの依拠する原則が明確化され、入植活動が停止されなければ交渉は行わない」と決定した。さらにダフラーン氏は、「ファタハは最早、入植活動が行われている中で交渉を継続することは不可能だ。入植活動はバスや喫茶店の爆破と同様のテロであり、我々は入植活動が行われる中で交渉はできない。入植活動と交渉は相容れない平行線である」と述べた。

 またダフラーン氏は、「アメリカ当局は交渉に対する立場を後退させた」と非難し、「バラク・オバマ米大統領は入植活動停止の要求から入植活動抑制の要求へと立場を変え、マフムード・アッバース大統領に入植活動が停止されない場合にも交渉に復帰するよう求めた」と指摘した。さらに、「我々はオバマ大統領のカイロでの演説で状況の好転を楽観したが、その後、彼の立場に無原則な後退が起きた」と述べた。

 また、ニューヨークで行われたアッバース大統領、オバマ大統領、ネタニヤフ首相による3首脳会談は「この後退ゆえに、今後の進展を期待させるものではない。近いうちに交渉再開は期待できない」との見解を示した。また、「ジョージ・ミッチェル米和平プロセス担当特使とイスラエル政府の8ヶ月間にわたる交渉では、入植活動停止に関する本質的な進展は見られなかった。アメリカ側は、当事者の中で一番弱い立場にあるパレスチナ側へ圧力をかけるという手法に逃避した」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:17706 )