ヨーロッパから投降予定の15人、ブリュクセルで記者会見
2009年10月27日付 Milliyet 紙

自らを『平和の使者』と呼ぶ、ヨーロッパのクルド人政治亡命者15人が、ブリュッセルの国際メディアセンターで記者会見を行った。女性10人を含め、総勢15人からなる同グループは、旅行関係書類が発行されなかったためトルコへの帰国(投降)を延期せざるを得ず、和平プロセスに悪影響を与えるであろうことを明らかにした。

来土を延期した15人のPKK党員はベルギーの首都ブリュッセルで記者会見を行い、情状酌量法(10月19日付「投降PKKのメッセージー9項目」を参照)により罪を軽減してもらおうとは考えておらず、トルコへの帰国は中止ではなく延期されただけだと述べた。グループを代表して発言したイスメト・ケム氏は、「政府や国家の権力者たちが、我々のトルコ入国を妨げるような声明を出した。関係官庁も旅行関係書類を発行しなかった。そこで我々としても、不本意ながら入国を延期することに決めた」と話した。メンバーは自分たちの目的は情状酌量法を利用することではないといい、「トルコ国家の権力者たちと平和を愛する全ての人々が、我々が踏み出したこの前進に対して責任を持って行動してくれると信じている」と述べた。メンバーの氏名は以下の通り。アリフ・ドゥルク、アイテン・カプラン、バキ・ウルダー、ハリメ・ギョクチェン、ハサン・アクババ、ヒクメト・チェティン、ヒクメト・カラハン、イスメト・ケム、M・ジェヴァト・アクン、マフムト・エロル、M・サイト・ユルドゥルム、ムアッゼズ・カヤ、ウッムラハン・スュルメリ、ヴェリ・テキン、ヴェシレ・ユクセル

■降伏と認識されるべきではない
自らを『ヨーロッパ平和と民主的解決のグループ』と名乗るグループが、ベルギーの首都ブリュッセルで記者会見を開いた。グループを代表してイスメト・ケム、ヴェシレ・ユクセルの両氏が行った発表では、来土の決定は分離主義者のリーダーであるオジャランの呼びかけに基づきなされたことが明らかにされた。グループは、来土はクルド問題の解決を目的としており、完全に和平に寄与するため行われると強調した。また同グループのスポークスマンは、これが「降伏」と認識されることはあってはならないと主張。現時点で来土(投降)は延期されただけであり、「和平への希望と自由な共存の模索」への迅速な返答を待ち望んでおり、政府によりこう着状態に陥ってしまったとするプロセスの再開を望んでいると明らかにした。スポークスマンたちはさらに、政府を始めとした社会全体の「勇敢で自主的な」行動を期待すると付け加えた。

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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:17751 )