チュニジア大統領の娘婿、同国初のイスラーム銀行設立
2009年10月22日付 Al-Ahram 紙

■チュニジア大統領の娘婿、チュニジア初のイスラーム銀行設立

2009年10月22日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【チュニス】

チュニジア大統領ザイヌルアービディーン・ベン・アリー氏の娘婿ファハド・ムハンマド・サフル・アル=マーティリー氏が、チュニジア初のイスラーム銀行を設立した。銀行の名称は「アル=ザイトゥーナ」で、近代的かつ世界に開かれた銀行であるという。

アル=マーティリー氏が代表を務めるブランシスグループが51%の株式を所有するこの銀行は、2010年6月に事業を開始する。銀行の資本金は2500万ドルで、本店はチュニス北部郊外のチュニス湖に置かれる。

実業家であるアル=マーティリー氏(29歳)は水曜日に行われた設立会合で、ザイトゥーナ銀行は近代的で世界に開かれた、チュニジアのための銀行となるだろうと説明した。また、同銀行はチュニジアの銀行・金融システムを支え、発展した新しい銀行サービスを提供し、国内外の企業や投資家を強化・支援していくと語った。マーティリー氏によれば、ザイトゥーナ銀行はイスラーム銀行とイスラーム金融の国内外での経験を取り入れているという。

アル=マーティリー氏は「ダール・サバーフ」というチュニジアで最も歴史ある民間報道機関の70%の株式を保有し、2007年10月からはコーラン専用放送局「ザイトゥーナ」の筆頭株主でもある。

チュニジアはイスラーム主義活動家への対策に追われており、2007年12月から翌1月にかけて、首都近郊でアルジェリアから潜入したイスラーム急進派のメンバーと治安部隊との間で流血の戦闘が行われた。

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( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:17766 )