病床のクルド系テロ服役囚ギュレル・ザラの恩赦、ようやく実現―大統領署名
2009年11月06日付 Radikal 紙

アブドゥッラー・ギュル大統領は有罪宣告されたギュレル・ザラを含めた4人に恩赦を与えた。

大統領領府報道センターの発表によると、ギュル大統領は法務省が関連書類を送付してきたヌレッティン・アテシは麻痺、シリン・アイドゥンは左半身不随で必要なことを一人で行えない、フェフミ・アカルは体が思い通りにならず支えなしでは立っていられない、ギュレル・ザラは病院と法医学協会第3法医学専門委員会によって癌であると診断され、同協会が準備した報告書で明らかにされた詳細な医学上の診断を考慮し「慢性の病気」であるために恩赦が与えられた。

エルビスタン刑務所に収監され病気のためにチュクロバ大学医学部付属バルジャル病院の受刑者病棟で治療を受けているギュレル・ザラについてイスタンブル法医学協会第3専門委員会は慢性の病気であるとする報告書を大統領府に提出していた。

■大統領官邸からの発表
ギュレル・ザラの恩赦に関して大統領官邸は発表を行った。発表は次の通り: 「親愛なる大統領は書類が法務省に送られたヌレッティン・アテシは麻痺、シリン・アイドゥンは左半身不随で必要なことを一人で行えない、フェフミ・アカルは体が思い通りにならず支えなしでは立っていられない、ギュレル・ザラは病院と法医学協会第3法医学専門委員会によって癌であると診断され、同協会が準備した報告書で明らかにされた詳細な医学上の診断を考慮し、憲法第104条第2項(b)で規定されている「慢性の病気」のために関係者の刑罰は前述の条項に従って消滅した」

■非常に遅れてしまった
ギュレル・ザラは、ギュル大統領が権限を行使し恩赦した懲役34年の革命人民解放党戦線(DHKP-C)の癌患者であるが、その弁護士であるタイラン・タナイは、釈放後医師ら助言に従い行動するだろうと語った。
タナイ氏は恩赦のニュースをテレビで知ったのだが、すぐに彼女の依頼人であるザラが収容されているチュクロバ大学付属バルジャル病院に行った。タナイ弁護士は、医師らに相談してザラが今後家にいるのかそれとも他の病院に搬送するかを決める予定だと述べ、次のように続けた。「今回の決定は勿論嬉しく思います。しかしこのように遅くなければもっと喜ぶことができたでしょう。残念ながら非常に遅かった。我々は残念に思っています。この109日間かかった官僚主義が彼女を死に近づけたのです。本日お昼頃に彼女と面会しました。私は、我々は今日の恩赦を待っていたと言いました。彼女はこの問題に配慮を示してくれたことに対して感謝していましたが、決定は喜べないといいました。
その父親であるハイダル・ザラ氏も決定は嬉しかったが非常に遅くなってしまい彼女の病状は非常に重いと語りました。
大統領の恩赦の決定が法務省に伝えられたのに続いてザラの書類があるエルビスタン共和国検察に決定が伝えられ、そこから病人がいるアダナ共和国検察に伝えられギュレル・ザラはバルジャル病院の受刑者房から釈放される見込。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:17822 )