旅行ガイドブックのなかのトルコ、「ここに注意!」
2009年11月09日付 Radikal 紙

イギリスとアメリカの最も重要な20のガイドブックでは、「トルコはすり、女たらし(ジゴロ)、夫をだます女性たち、インチキ・タクシードライバーであふれている」という表現に事欠かない。

旅行客が片時も手から離さないガイドブックでは、トルコやイスタンブルについて興味深い警告がなされている。カルチャースマート、ロンリープラネット、ラフガイド、タイムアウト、フロマーといったイギリスやアメリカの著名なガイドブックを含む、20近いトルコやイスタンブルを紹介するガイドブックを調査した。多数の作家、記者、職業ガイド・旅行家によって書かれた文章には以下の章が含まれている:

■イスタンブル
インディペンデント新聞が最も良い「街のガイド」としてあげる『タイムアウト TimeOut』は、イスタンブルを次のように紹介している。「イスタンブルは様々なオードブルのように多彩で混沌としている。街を覆う神秘的なベールを除けるとその下から他のベールが出てくる。複雑で流血の歴史の下には、2700年間の無数のベールががある。」『若いトルコ人と古い慣習』という見出しでは、若い世代が次のように記述されている。「夫に夕食をつくるため、駆け足で家に急ぐ若い女性が一日中恋人と一緒に過ごしていることを誰が知っているだろう。」

■タクシー
「行く道を知っているならばドライバーに伝え、知らなければ最も遠回りされる事は疑いありません。お金を渡す際、トリックが無いよう注意してください。時に、10リラを受け取ったドライバーが素早くお金を換え、あなたが1リラを渡したと主張することはよくあることです。そのため、おつりを受け取った後にお金を渡してください」

■一人旅の女性たち
「一人で旅行をする女性への注意」の章では、次のように書かれている。「スルタン・アフメト地区の周囲は、儲けるために感情に訴えるプロのジゴロであふれています。ジゴロたちは特に金持ちげで、刺激を求めているような印象を与える、あまり美人ではない、一人旅の女性を罠にかけようとします。」

■すりたち
「旅行客に見えないように努め、かばんにはしっかりと注意してください。駅でチケットを買う際、お金は事前に用意してください。擦り寄ってくる人、近づいてくるハンサムな人、あるいは黒いスカーフで全身を覆った女性、オリバー・ツイストの小説にでてくるような子供たちから、それが女性であれ男性であれ、距離を置いてください」

■性
「同性愛は合法であるにも関わらず、同性愛を認めない性差別は、了見の狭い男性の間で支配的です。宗教的な人々の間では、通常の男女の友人関係でも誤って認識されます。この種の人々から見ると、ヨーロッパの全ての女性たちは売春婦とされます。」

■トイレ
「トルコには2種類のトイレがあります。一般的なものと、トルコ式のものです。一般的なトイレの後ろには水のパイプが並んでいます。しかしこのパイプを開け閉めして水を流すボタンに手をのばすことは、時に非常に困難です。恐怖のトルコ式トイレを使用するには、慣れと技術が必要です。2本の足をしるしの場所へ置き、真ん中にある穴に体の中心をもっていく必要があります。少しでも右や左にいくと悲惨な結果が生まれます。女性はスカートをもちかかえる際、注意する必要があります。」

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( 翻訳者:白石百合子 )
( 記事ID:17842 )