バシール・スーダン大統領、来土断念―イスラム会議機構関連会議への出席問題
2009年11月09日付 Hurriyet 紙

スーダンのオマル・アル・バシールについては、国際掲示裁判所が逮捕命令をだし、また、EUとアメリカ合衆国がそのトルコ訪問に反対していたが、そのトルコ訪問は、昨日(8日)の晩、キャンセルされた。

アル・バシール大統領のこの決定においては、アンカラのトルコ政府が、スーダン行政府に「面と向かっていう」代わりに、トルコと国際メディアが報道する情報を通じてメッセージを伝えたことが重要な役割を果たした。同大統領は、「トルコを困らせないように」イスラーム諸国経済商業協力委員会(ISEDAK)の首脳会議に参加しない決定をしたことを明らかにした。

■ 来るか来ないか

今日(9日)イスラーム諸国経済商業協力委員会の首脳会議の会場となるイスタンブルのフォーシーズンホテルでは、昨晩(8日)まで、「アル・バシール大統領がトルコに来るか来ないか」の憶測に結論はでなかった。プログラムによれば昨日(8日)18時40分にイスタンブルに到着すると想定されている同氏は、いよいよという時まで、来ることができないことをトルコ政府に伝えていなかった。このため外務省の対応は、同大統領が来ることにしてジェイレンホテルで部屋を手配した。

アル・バシール大統領を乗せるはずだった飛行機エジプトから飛び立つ17時をまって、外務省は、トルコの在スーダン大使エルドアン・キョクに最終的にスーダン当局と接触するよう指示した。スーダン当局は、キョク大使に「今日(昨日8日)は、シャルム・アル・シェイフを離れません。交渉は続いています」と述べた。(これをうけ)トルコ側はすべての準備をとめた。19時の時点になり、ようやく同大統領が今日トルコに来ないことが明らかになった。

■困らせたなくなかった

アル・バシール大統領を出迎えるためにアタテュルク空港を往復したスーダンの名誉総領事ゼイネル・アービディン・エルデム氏は「エジプトで一日後にエジプト・スーダン戦略月例会議が開かれます。バシール大統領は(この会議中に)エジプトをはれてること、またトルコを困らせることを望みませんでした。『そもそもイスタンブルには、われわれの代理人がいる』とおっしゃり、来土できないことを伝えてきました」と述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:17844 )