(イスタンブル・フェネル地区にある)ギリシャ正教会総主教座は、エルドアン首相がギリシャ訪問中に発言した「外国人の主教らにトルコの市民権を与える」との提案を非常に前向きに評価した。
トルコでのギリシャ正教の主教不足を解決する提案をバーソロミュー総主教は非常に重要視している。総主教は世界中の府主教らにむけて、希望する者はトルコ国籍のために、関係手続きを行なうことを呼びかけた。
トルコでのギリシャ正教の司祭不足を解決するという目的で「外国人主教らにトルコ国籍を付与する」という提案は、イスタンブル総主教座によって非常に前向きに評価された。
■理由はトルコ国内のギリシャ人の減少
バーソロミュー総主教は、総主教座につながる世界中の府主教らに送った書簡の中で、希望者はトルコ国籍を得るためにトルコの関係事務所に赴くように呼びかけたこともわかった。バーソロミュー総主教はギリシャ総主教座新聞に掲載されたその書簡で、次のように述べている。
「レジェプ・タイイプ・エルドアン首相閣下が2008年1月にギリシャのコスタリス・カラマンリス首相とドラ・バコヤ二外相と会談した中で、イスタンブルにおけるギリシャ人人口の減少からの、総主教座の人材不足の問題も取り上げられました。」
■「画期的な約束」
「エルドアン首相は、教会へ便宜をはかるため、外国に住む宗教関係者にその国の国籍を保持したままで、トルコ国籍も付与するという約束をしてくださいました。また同首相は親切にも、この画期的な約束をビュユクアダで行なった会見でも我々に言及されました。トルコ国民でない全ての府主教の皆さんに、希望されるなら、このご好意を受け入れることを提案します。」
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:17873 )