空席となっていた3閣僚ポスト、国会の信任によってついに埋まる
2009年11月16日付 Jam-e Jam 紙
教育相に信任されたハージー=バーバーイー氏
教育相に信任されたハージー=バーバーイー氏

【政治部】教育相、福祉相、及び電力相の3ポストに指名された閣僚候補者らが、昨日国会の信任を受け、正式に第10期政権の仲間入りを果たした。

 国会は昨日、3名の閣僚候補の資格を審査するために、数時間にわたり公開審議を行った上で、信任投票を行った。その結果、空席となっていた3ポストを可及的速やかに埋めることを目指していた国会は、3閣僚候補全員を信任した。

 第5期から第8期まで国会議員(ハメダーン選出)を務めてきたハミード・レザー・ハージー=バーバーイー氏は賛成217票、前内相のサーデグ・マフスーリー氏は賛成149票、電力相次官兼同相代行のマジード・ナームジュー氏は賛成210票をそれぞれ獲得し、マフムード・アフマディーネジャード大統領が指名した3名の閣僚候補は〔大統領府のある〕パーストゥール通りへの道を確保した。

〔中略〕

マフスーリー氏にのみ反対議員

 マフムード・アフマディーネジャード大統領が福祉相に指名したサーデグ・マフスーリー氏には、反対・賛成双方の議員が現れ、多くの時間が同氏の閣僚資格を審査するために割かれる結果となった。

 マフスーリー氏をめぐる疑問の多くは、同氏がかつて得た〔莫大な〕財産や収入、そして内相時代の(特に大統領選挙での)同氏の管理能力をめぐるものだった。

 反対議員として最初に演壇に登ったのは、ユーネス・アサディー(メシュキーンシャフル選出)であった。同議員は、マフスーリー氏には〔アゼルバイジャン共和国の飛び地である〕ナヒチェヴァンからの石油のスワップ取引をめぐって、アルダビールに疑惑となる資料が残されていると言及、同氏はこの取引を通じて巨利を得たと指摘した。

 次に反対議員として登壇したのは、アリー・モタッハリー議員(テヘラン選出)及びメフディー・サナーイー議員(ナハーヴァンド選出)であった。両議員は反対演説の中で、マフスーリー氏は極めて裕福であり、福祉相のポストにふさわしくないとかみついた。

〔中略〕

 こうした賛成・反対双方の議論が闘わされた後、議員らは投票行動に移り、ハミード・レザー・ハージー=バーバーイー氏は総投票数265票中、賛成217票、反対33票、棄権13票を獲得して、教育相に信任された。〔※訳注:上記の数を足すと263になることから、数字にどこか誤りがあるものと思われる〕

 マジード・ナームジュー氏は賛成210票、反対19票、棄権36票で電力相に、またサーデグ・マフスーリー氏は賛成149票、反対95票、棄権21票で福祉相に信任された。

ミールタージョッディーニー議員、国会担当副大統領に

 昨日の公開本会議では、第10期政権の国会担当副大統領に就任するために、モハンマド・レザー・ミールタージョッディーニー議員(タブリーズ選出)が議員辞職を申し出ていることについても審議が行われ、その結果、賛成205票、反対25票、棄権14票で辞職が承認された。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:17913 )