イスラエル、東エルサレム入植地で新たに住宅900戸建設決定
2009年11月19日付 al-Hayat 紙

■ イスラエル、ブルドーザーによって交渉再開の道閉ざす
■ エルサレムで入植地建設

2009年11月19日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面

【ラーマッラー:ムハンマド・ユーニス】

 イスラエル政府が東エルサレムにおいて新たに入植住宅900戸の建設を行うとの決定を下したことに対してパレスチナ側は、エルサレムに関する交渉再開の道を最終的に閉ざすものだとの見解を示した。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は今年初め、首相就任直後に「エルサレムは交渉内容に含まれない」と宣言していた。アメリカ当局はこの9ヶ月間、エルサレムの入植地建設停止に尽力し、和平プロセス再開を目指してきた。しかしそれに失敗するとパレスチナ側に圧力を移し、交渉を再開しパレスチナ独立国家の国境に関する最終合意到達に努めるよう要求した。

 しかし、イスラエル政府は一昨日(17日)、エルサレムに新たに多くの入植住宅を建設するとの決定を発表した。これはパレスチナ側にとっては交渉の時期が終わったことを意味する。[自治政府の]サラーム・ファイヤード首相は「今回の入植地拡大行為は、1967年の境界線を国境とするパレスチナ独立国家を承認する決議を採択するため問題を国連に付託することを呼びかけるパレスチナの立場が正しいという証拠だ」と述べ、「これは疑いの余地なく、イスラエルが入植地建設をあくまで続行し、和平の機会を破壊しているということを示している」と付け加えた。ファイヤード首相はラーマッラーの実業家らを前に行った演説の中でさらに、「イスラエルは先日、ギロ入植地に新たに900戸の住宅を建設することを決定した。これは独立国家樹立を国連に訴えるという我々の立場が正しいことを最もよく証明する出来事である」と呼びかけた。

(後略)

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:17937 )