歌手のデニズ・セキが、刑務所からの釈放後、アンタリヤで初のコンサートを開いた。コンサートが中止された歌手ハンデ・イェネルのファンもセキのコンサートに参加した。
歌手のデニズ・セキが、アンタリヤのケメル郡にある、レ・シャトー・デ・プレスティージ・ホテル(Le Chateau De Prestige Otel)で出所後初めて、舞台に立った。犠牲祭の2日目にファンたちと対面したセキは、舞台で幾度となく涙を流した。
セキは、映像を撮影しない条件で新聞記者たちに舞台袖へと入ることを認め、バイラム(犠牲祭)のお祝いを交わしたが、インタビューを受けることを拒否した。彼女は、「9ヶ月振りに初めてマイクを持ちました。本当に胸がいっぱいです、皆さん。このバイラムは私にとって、本当のお祝いとなりました」と語った。デニズ・セキのマネージャーは記者たちに、セキが刑務所中で書いた「終わった(ビッティ)」と「頂(ズィルヴェ)」という題の曲を歌っている間だけ撮影許可を出した。
舞台で自身の曲を歌うとき、堪えきれず涙をながしたセキを、出所後初のコンサートで、母のギュレル・セキと、弟であり製作責任者であるセルダル・セキ、そしてヴォーカルをつとめるセルカン・セキが彼女を暖かく見守った。デニズ・セキは、舞台に上がった2時間の間、新しく発売されるアルバム曲の他に昔の曲も歌い、ファンたちと一緒に合唱した。
■イェネル、チケット売れず
祭日の2日目、ケメル郡のローヤル・パーム・リゾート・ホテル(Royal Palm Resort Otel)でコンサートを行うはずだった歌手のハンデ・イェネルに、衝撃的な出来事がおこった。
バム・ツアー(Bam Tur)社の責任者らは、5百人を収容するコンサートでわずか70枚しかチケットが売れなかったことを明らかにし、このためコンサートを中止すると発表した。
ハンデ・イェネルを見るためにチケットを購入した70人はというと、ツアー会社によって、イェネルが出演予定のホテルから百メートル程離れたところにある、デニズ・セキのコンサートが開かれるレ・シャトー・デ・プレスティージ・ホテルへ送られた。こうして、イェネル・セキを見るためにチケットを買ったファンたちもセキのコンサートに参加した。
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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:17971 )