オランダのモスクのミナレット(尖塔)、式典でお披露目
2009年12月06日付 Yeni Safak 紙
オランダの首都アムステルダムで1994年に教会からモスクに転用されたニザーム・アーレム・スレイマニエ・モスクに、後から付け加えられたミナレット(尖塔)が来週式典でお披露目される。
スイスでミナレットの建設の禁止をした国民投票の余波が続く中、オランダでトルコ系住民のためのモスクに新しくミナレットが建設され、12月11日に使用開始される。来週行なわれる公式な式典には、アムステルダムのオスドルプ区のマリヨ・トゥーリン区長も参加する予定だ。
オランダにはミナレット論争がないことをうれしく思うと述べたアムステルダムのニザーム・アーレム・スレイマニエ・モスク協会のヒクメト・ティキジ会長は、人々がお互いをあるがままに受け入れることがとても重要だと述べた。
モスクが神聖な場所であると述べたヒクメト・ティキジ会長は、「私たちが暮らしているオランダでは、モスクに対して何の批判もなかった。まったく反対に、市の関係者や一般人から大きな支持を受けた。最近スイスで起こったモスクとミナレットの論争は非常に見苦しいことだと私たちは考えている。オランダではこの種の論争が起こらなかった。」と述べた。
ティキジ会長は来週、モスクのミナレットのお披露目を行なうとし、モスクは単に礼拝の場所なだけでなく、多くの社会活動の場にもなっていると説明した。ティキジ会長は、ミナレットの公式なお披露目にオスドルプ区のマリヨ・トゥーリン区長も参加する予定であると述べた。マリヨ・トゥーリン区長は、式典への参加に喜びを感じていることを述べているという。式典には、また、アムステルダム警察署長、ロッテルダム・イスラム大学のアフメト・アクギュンドゥズ教授、大統一党党首のヤルチュン・トプチュ党首、アフメト・シャンベルディ副党首も参加する予定であるという。
モスクさまざまな目的で使用されているというヒクメト・ティキジは、以下のように続けた。
「モスクには二つのミナレットがある。近代的な様式で、オランダとトルコのミナレット建築を代表している。このモスクでは、1階とあわせて約2000人が同時に礼拝できる。大きな敷地をしめる複合施設には、子供用サロン、女性用のサロン、図書館、会議室、勉強室、レストランと大きな庭がある。このモスクで会議とセミナーを行なっている。この機会に多くの人をミナレットのお披露目に招待したい。」
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:18018 )