革命防衛隊政治担当副総司令官「反体制スローガンはソフトな戦争の影響」
2009年11月26日付 Mardomsalari 紙
革命防衛隊政治担当副総司令官は、イスラーム体制に対して敵が仕掛けているソフトな戦争は20年来続けられてきたものだと指摘し、「第10期イラン大統領選挙の前後に起きたいくつかの事件は、敵によるソフトな戦争が背景にある」と述べた。
ファールス通信の報道によると、ヤドッラー・ジャヴァーニー司令官はワクフ慈善庁の全国バスィージ大会の席上でこう述べ、ソフトな戦争の諸側面について説明、この戦争に勝つために敵が仕掛けた諸々のメカニズムについて指摘した。同司令官はさらに、この戦場においてもバスィージらは先鋒としての役割を担っているとし、「ソフトな戦争という戦場において成功と勝利を収めるためには、われわれはソフトな戦争における敵の目的や仕掛け、テクニックとその対処方法を知る必要がある」と述べた。
同氏は、イスラーム革命から30年が経ち、40年周年に向けて歩み出している現在、敵による数々の陰謀がある中で、体制はこれまで以上に躍動的かつ堅固な足取りで自らの道を歩み続けているとし、「イラン国民は最高指導者の指示に従い、巨大な敵、世界を管理・支配することを目論む覇権体制と向き合っている。この専制的な覇権体制との闘争の道を歩んでいることは、イラン国民の名誉である」と述べた。
同司令官は、「敵によるソフトな戦争は、20年来続いている。一部の者が通りに繰り出し、バスィージの基地を襲撃し、反体制スローガンを叫んで、銀行に放火するといった行為は、ソフトな戦争の影響を受けたものであり、それ自体がソフトな戦争なのではない。ソフトな戦争は現在も、サイバー・スペースや衛星放送などで行われている」と続けた。
ジャヴァーニー氏は、「バスィージはソフトな戦争が起きている全体的な状況について知る必要がある」と述べ、さらにソフトな戦争の目的について「ソフトな戦争は、敵がハードウェアな分野で敗北を喫したことが原因で始められたものだ。それは、〔イスラーム共和国体制という〕この宗教革命、神の革命を討ち滅ぼすために行われているのだ」と語った。
同氏はその上で、「イスラーム共和国という政治体制の行動は、人々の宗教的信仰・信念に依拠したものである。国民自身が自らの宗教的信仰にもとづいてイスラーム体制を護持しているのであり、国民がこうした信仰を保持している限り、彼らは体制を護持し続けるだろう。いかなる外部の敵も、国民を打ち負かすことはできないのである」と強調した。
この記事の原文はこちら
関連記事(「対イラン・ソフト作戦の暗号名は《メデア》」:キャルホル大統領顧問が暴露)
( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:18022 )