アルジェリアとの関係改善を急ぐフランス、経団連を派遣
2009年11月26日付 al-Quds al-Arabi 紙
■エジプトとアルジェリアの危機が深まる中、仏はアルジェリアとの関係改善を急ぐ
2009年11月26日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【アルジェ:カマール・ザーイト】
サッカー〔ワールドカップ最終予選〕の試合が原因でアルジェリアとエジプトとの間に危機が生じていることに乗じて、仏がアルジェリアとの関係改善に乗り出している。仏政府は60人以上の実業家からなる派遣団を「仏・アルジェリア関係の現状を探る」任務のために送ることにしたが、アフマド・ウーヤヒヤ首相は仏との間にいかなる摩擦も存在しないと強調している。
MEDEF〔フランス企業運動。日本の経団連に相当する組織〕の派遣団は訪問を終え、火曜夜にパリへ帰国の途についた。このレベルでは数ヶ月ぶりとなる今回の訪問を仏側は成功だとみなしている。派遣団にはロランス・パリゾー会長を始め、MEDEFの首脳陣がこぞって参加した。
仏実業家の訪問団はアフマド・ウーヤヒヤ首相やハミード・ティマール産業・投資促進大臣を始めとする多くの政府高官と会談した。パリゾー会長によれば、これらの会談で互いの見解の近さが明らかになったという。(中略)
今回の訪問によってフランスとアルジェリアの関係は雪解けを迎え、数ヶ月来の緊張関係に終止符が打たれると事情通は見ている。関係悪化の原因はブーテフリーカ大統領のパリ訪問が数回にわたって延期されたことにあったが、多くの外交筋によれば、現在の不和の背景にはアルジェリアが採った保護主義的政策によってフランス企業が影響を受けたことに関連しての経済的理由があるのだという。
(後略)
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( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:18024 )