駐米トルコ大使、突然の辞任―エルドアン訪米中になにがあった?
2009年12月09日付 Milliyet 紙


在ワシントントルコ大使であるナビ・シェンソイ氏が辞任した。ドアン通信の電話インタビューに応えたシェンソイ氏は「この件に関して話したくありません」とだけ言った。

シェンソイ氏は数ヶ月後、定年退職になる予定だったが、エルドアン首相の最近のアメリカ訪問におけるホワイトハウスでの会談でトラブルが発生したと言われている。会談中、シェンソイ氏が命令に従わなかったと言われている。

ナビ・シェンソイ氏はこの摩擦の後、ダヴトオール外相に辞任願いと外務省本省への復帰願いを伝えた。外相もこの要求を承諾したと伝えられている。

この騒動に関し、アンカラの情報筋に伝わっている情報は次の通り。

アメリカのオバマ大統領とエルドアン首相の会談は初め「一対一」で行われるよう計画されていた。しかしトルコ側は後でこの会談に外相も参加するよう要求した。

ホワイトハウスに来てから会談が一対一で行われることがわかった。このためダヴトオール外相は駐ワシントン大使に「トルコでの会談には外相も参加した。なぜここではそのように行われないのか。あなたは我々の要求をホワイトハウスに伝えなかったのか」と怒った。
このためシェンソイ氏は「ええ、伝えませんでした。お望みなら私を任務から外してもいいです」と述べ外交関係者を驚かせる危機が発生した。

■ 在ワシントン大使はホワイトハウスで辞任届を提出した?

情報によるとエルドアン首相のワシントン訪問は首相顧問らにより計画され大使館は多くの点で「無視」された。このため、シェンソイ大使と外務省関係者は、気分を害していた。

ドアン通信の電話に応えたシェンソイ氏は「この件に関して話したくありません」とだけ言い、この知らせがメディアに流れた少し、後外務省により次のような説明がなされた。

「駐ワシントントルコ大使ナビ・シェンソイ氏は2009年12月8日に外務省本省に戻ることを希望した。大使閣下のこの希望は外務省により承諾された。2006年1月から現在まで駐ワシントントルコ大使として任務を行ってきたシェンソイ氏の任期は本来2010年前半で満了予定だった。大使がこの希望求を伝えたことより、駐ワシントン・トルコ大使にはこの先、新大使の任命が行われる」.

1945年イスタンブルに生まれたナビ・シェンソイ氏は外務省で様々な仕事に就いた後1990年から1995年の間マドリードで、1998年から2002年の間モスコワで大使としての任務を行った。シェンソイ氏は2006年から現在に至るまで在ワシントントルコ大使の任務を続けてきた。

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( 翻訳者:釘田遥香 )
( 記事ID:18040 )