ヤズディー・ゴム講師協会会長、ラフサンジャーニーを強く批判「最高指導者の努力を台無しにした」
2009年12月15日付 Iran 紙

【政治部】ゴム神学校講師協会会長は、「革命と体制を愛する者は誰であれ、革命と『ヴェラーヤテ・ファギーフ』〔法学者の監督:イラン・イスラーム共和国の基本的な統治理念〕を自らの範としなければならない」と述べた。

 アーヤトッラー・ヤズディーはワクフ局が派遣している教宣員らとの面談の中で、「最高指導者が権力欲を満たそうとしたり、世俗的な栄達を求めたりしたことは、一度もない」と強調した上で、「あのお方には、情欲的なものは微塵もない。イスラームを守るためなら、命をも投げ出す覚悟ができているお方だ。その一方で、内外の敵はヴェラーヤテ・ファギーフを標的にしている」と語った。

 同師は「内乱を起こしている首謀者たちの正体が、公衆の目に徐々に明かされようとしている。首謀者たちは自ら進んで、公衆に自らの正体をあらわにしている」と指摘し、さらに次のように述べた。「法衣に身を包み、かつて革命に貢献した人物が、おもしろおかしく人々の口に上り、『改革派の長老(シェイフ)』などというような名で呼ばれるまでに身を落としているのを見るのは、私にとってもつらいことだ。事情に通じている者なら誰しも、『彼』が首相時代に、どのような思想的立場にあったのかを知っている」。
〔※「改革派の長老」と呼ばれているのは、メフディー・キャッルービー元国会議長のこと。また「彼」とはミール・ホセイン・ムーサヴィー元首相のこと。キャッルービー元国会議長も、ムーサヴィー元首相も、1980年代には統制経済派の大物政治家として活躍した〕

 護憲評議会の法学者委員でもあるヤズディー師はまた、「ハーシェミー=ラフサンジャーニーは誰もが知る人物であり、革命における彼の貢献は大であった」と前置きした上で、同師への批判を始めた。

 ヤズディー師はまず、「革命最高指導者はアーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーを守るために、多大な努力を行われた」と指摘した上で、「ご存じのように、最高指導者は〔ラフサンジャーニー師を守るために〕大変な苦労をされた。ところが師〔=ラフサンジャーニー師〕は自らが導師となった最後の金曜礼拝で、それを台無しにしてしまった」と述べた。

 同師はさらに、「司法機関や体制を弱体化させるようなことをしてはならない」と指摘し、「師はしばらくの間、沈黙を守った。その後、友人全員が師に、最高指導者との距離を縮めるよう、最高指導者にもっと近づくよう、そして人民があなたのことを、革命から乖離した人物だなどと思わないような姿勢を示すよう、忠告した」ことを明らかにした。

 同師はまた、「自分の子供はイスラームよりも大切であるわけではない」とし、次のように述べた。「この体制には、アーヤトッラー・ギーラーニーのような〔立派な〕宗教指導者がいる。彼は偽善者〔=モジャーヘディーネ・ハルグ(MKO)のこと〕の一味になった自分の子供に対し、自ら死刑判決に署名した。またアーヤトッラー・ハズアリーのような人物もいる。彼は自分の子供が外国の敵どもと会話しているのを見て、子供を敬遠するようになった」。

 ヤズディー師は〔ラフサンジャーニー師の息子で公金横領の容疑がかけられている〕メフディー・ハーシェミーが海外に渡航したことに触れ、「アーヤトッラー・ハーシェミーは、『子供は勉学とアーザード大学の調査のために海外に行った』などと主張している。しかし、もしメフディー・ハーシェミー氏が勉学のために海外に行ったのなら、『アーザード大学』という口実には何の意味があるのか?もしアーザード大学〔の調査〕のために行ったというのなら、何を学びに〔海外に〕行ったのか?」と疑問を呈した。

 同師はその上で、「〔ラフサンジャーニー〕師は、公共の財産を破壊し、路上暴動の原因を作った囚人たちに新聞を発行する自由を与えよ、などと言っているが、どういう意味か?もう一度、〔暴動の首謀者たちを〕路上に出させ、〔イスラーム共和国ではなく〕『イラン共和国』を唱えさせるためか?」とも付け加えた。

〔後略〕

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:18096 )