フェネルのギリシャ正教会総主教、TVインタビューでトルコ政府批判
2009年12月18日付 Radikal 紙
フェネルにある正教会バルトロメオス総主教は、「トルコで、つまり、およそ2000年もの間、総主教座教会がなくなることを望んでいる政府のもとで暮らしている中、自身が十字架にはりつけにされたように感じている」と述べた。
アメリカのCBS テレビの有名な「60分」プログラムに出演したバルトロメオス総主教は、自分自身とトルコで暮らしているおよそ4000人のギリシャ系の正教徒の諸問題を説明した。
CBSのインターネットサイトで公表されたニュースによれば、バルトロメオス総主教は、トルコで二流の国民として扱われていると述べ、さらに「トルコで少数派として暮らすことは罪ではない。しかし、我々は二流として扱われている。トルコ国民のように権利を行使できるとは考えていない」と話した。
バルトロメオス総主教は、暮らしていくことが困難であるにも関わらずトルコから離れる気はないとし、「なぜならこの教会は17世紀前にこの地に建てられたのだ。実のところ、トルコ政府は総主教座教会がなくなること、または国から去ることで満足するであろうが、これは決して実現しないだろう」と述べた。
バルトロメオス総主教は、世界最古のキリスト教修道院がエジプトのシナイ砂漠にあることを指摘しつつ、この修道院にはムハンマドがキリスト教徒に干渉せず、その信仰に敬意を示すことを望んだ事実を示す手紙が存在すると述べた。
これは皮肉なことだと話す総主教は、「首相やたくさんの大臣を訪問し、我々の問題を説明し、協力を要請した。しかし、政教分離していることを誇りに思っているトルコ政府からはなんの協力もなかった。これにも関わらず我々はこの地にとどまると決意している。ここはエルサレムへと連なる場所であり、我々にとって少なくともあそこと同じくらい神聖な場所である。時に十字架にはりつけにされたとしても我々はここにとどまることを選択する」と述べた。
バルトロメオス総主教は、CBSのレポーターの「では、あなたがたは十字架にはりつけにされているように感じているのですか」という質問に、「はい」と答えた。インタビューの様子は12月20日の日曜日に60分プログラムで放送される。
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( 翻訳者:小松祐美子 )
( 記事ID:18100 )