犠牲祭の羊解体をめぐり汚職、56人逮捕
2009年12月21日付 Zaman 紙

犠牲祭の寄付を受けたメフメトチキワクフ、LOSEV、デニズフェネリ協会が、代理として動物の解体をさせた会社について捜査が開始され、56人が逮捕された。

捜査では、動物が解体されなかったにも関わらず、解体されたように見せかけ、約1000万リラ(6億円)の不正が行われたとされている。

アンカラ共和国検察庁主導のもと、犠牲祭の寄付で不正が行われたという訴えで捜査が始められ、マイェット・ヤヴゼト社の帳簿が押収された。行われた捜査で口座に不正が見つかったことを受け、警察は昨日(20日)強制捜査を開始した。アンカラ県警密輸・組織犯罪対策局によって進められた捜査で、警察はデニズフェネリ協会、メフメトチキワクフ、LOSEV幹部らの証言を得るため、警察に連行した。2社の幹部も捜査の中で監察下におかれた。デニズ・フェネル協会の4人の幹部はイスタンブルからアンカラに送還された。

マイェット社が、デニズフェネリ協会によって今年動物の解体が行われた4つの解体センターのうち1つであることが明らかになった。メフメトチキワクフが今年17の解体センターのために行った入札を、12社が勝ち取り、マイェット・ヤヴゼト社がこの12社の中に含まれていることがわかった。

捜査の後、デニズフェネリ協会によって行われた会見では、協会が犠牲獣組織団体に関して捜査対象になったことが明らかにされ、「デニズフェネリ協会が2009年に動物解体を行わせた4つの解体センターのうちの1つであるマイェット社の口座が、検察庁によって捜査されました。我々の社長であるメフメト・ジェンギズは、メフメトチキワクフとLOSEVといった協会の関係者とともに、事情聴取のため警察にいます」と述べられた。

デニズフェネリ協会の会見では、解体は公証人の前で、また協会責任者たちの監視の下行われたとされ、「我々が国内で最も多く解体を行っているディヤルバクルでは、マイェット社で解体された動物たちの肉の65パーセントが、犠牲祭の初日以降引き渡され、トルコの65の県の66か所で1万2千700世帯に届けられています。残りの部分(35%)も契約により2010年4月の終わりまで引き渡され、必要とする人々に届けられることになっています。ディヤルバクルで我々が解体をお願いした会社では、我々の他にメフメトチキワクフとLOSEVといった協会が動物の解体を行わせたという情報があります」と述べられた。TSKメフメトチキワクフによって行われた会見では、「メフメトチキワクフは2009年、代表として犠牲祭の寄付をもとにした動物の解体の入札の結果、17の解体センターで、12社が入札を勝ちとり、そして解体は公証人の前で行われ、獣医の管理のもと、またワクフ責任者の監視の下、宗教の教えに沿うかたちで行われました。アンカラ共和国検察庁によって、入札を勝ち得た12社のうち2社について始められた捜査の中で、メフメトチキワクフの会長とワクフの責任者が事情聴取のため警察にいます」と述べられた。

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( 翻訳者:白石百合子 )
( 記事ID:18116 )