全国の学校に1000人の宗教指導者を派遣へ
2009年12月22日付 Mardomsalari 紙
イスラーム生徒会連合の事務局長は、全国の学校に1000人の宗教指導者を派遣すると発表した。
モハマド・タギー・ファフリヤーン氏はISNA(イラン学生通信)との会見で、全国の学校への宗教指導者派遣のこれまでの経緯について答える中で、「全国の学校に若い神学生たちを派遣するという事業は、以前から行われてきたことだが、こうした事業は明確な目標を持ち、組織化された形では行われてこなかった」と述べた。
同氏はその上で、「そのため4年前、全国イスラーム生徒会連合は『未来を作る子供たちのための徳育文化センター』という名のセンターを、ゴムに設立した。このセンターが担うべき広範な活動に留意して、まず第一段階で300人の若い神学生たちが全国の学校に派遣された」と付け加えた。
イスラーム生徒会連合事務局長は続けて、「その後も、全国の学校への宗教指導者派遣事業はこれまで以上に真剣に続けられた。こうして86年〔西暦2007年〕、若い宗教指導者を『徳育指導員』として学校で雇うことが発表された」と述べた。
同氏はまた、次のようにも指摘した。「もちろんこうした活動は、神学生が間接的に教育活動に関与する必要はないとする多くの教育専門家たちの反対や、さらにまた若い神学生たちを学校で活用する計画に異を唱える宗教界自身の反対にも直面した。〔‥‥〕」。
この関係者は全国の学校に生徒バスィージの事務所が作られつつあることについて、こうした活動は教育環境の軍国主義化に繋がるのではないかとする質問に答える形で、「全ての学校での設置が強調されている生徒バスィージの事務所は、主に文化的なアプローチを意図したのものである。バスィージ部隊が〔学校に〕駐留している理由の一つは、ソフトな戦争との闘いに向けて生徒たち〔の精神〕を強化することにある」と語った。
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( 翻訳者:柳田絵莉子 )
( 記事ID:18136 )