イスラエル極右宗教政党の精神的指導者がイスラーム侮蔑発言
2009年12月15日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ シャス党の精神的指導者ヨセフ師:「イスラーム教徒は愚かであり、イスラームは吐き気をもよおすような宗教だ」

2009年12月15日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ナザレ:本紙ズヘイル・アンドラウス】

 アラブに対する人種差別がイスラエル国内で伸張する中、アラブとイスラームに対する暴言はイスラエル人にとって国民的スポーツのようなものになっている。中でもユダヤのラビと呼ばれる人々は、こうした表現が許されるなら、「卓越したテクニック」で鳴らしている。

こうした中、極右宗教政党シャス党の精神的指導者と呼ばれるオワディヤ・ヨセフ師が、アラブとイスラーム教徒を侮蔑する声明を立て続けに発表している。ヨセフ師はエジプトの出身で、最近も「アラブとイスラーム教徒はまだらのマムシ」だと発言していた。それにもかかわらずエジプトのムハンマド・ホスニー・ムバーラク大統領は、カイロにヨセフ師を迎え、会見した。ヨセフ氏はもともとエジプトからパレスチナに移住したユダヤ人であり、シャス党の支持者の大半もマグレブ諸国からパレスチナへ移住したユダヤ人だ。

昨日月曜日付のヘブライ語新聞「マアリヴ」紙の記事によると、このシャス党の精神的指導者は先週末のハヌカー祭についての説法の際に、イスラーム教徒について「彼らは愚かであり、イスラームも彼らと同じく吐き気をもよおすような宗教だ」と発言したという。

同紙によれば、ヨセフ師は離婚と、離婚された妻が離婚後に元夫と復縁する際の規定について話をしていた。そして、イスラームの規定では離縁された妻が別の男と結婚して床を共にした後に離婚すれば元夫と復縁できることになっているが、これは愚かなことだと発言した。注目すべきことに、同紙はインターネット版でもこのニュースを報じたのだが、大半のコメントが人種差別的で忌まわしいヨセフ師の言動を支持しているという。

ヨセフ師はまた、左派で知られるシュラミト・アローニ元イスラエル教育大臣についても、彼女が飲んで死ぬように特別な飲料を生産する必要があると発言したことがある。イスラエルではシオニスト左派に分類されるメレツ党のヨースィー・サリッド前党首についても暴言を発し、出来るだけ早く死んでほしいと言ったと報じられている。

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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:18150 )