ジャーファル派も民主的問題解決を望んだ
2009年12月27日付 Yeni Safak 紙


預言者ムハンマドの孫フサインとその一族が殺害されて1370年目の節目を迎えたため、トルコのジャーファル派たちがハルカルで記念追悼式典を開いた。黒い衣服を身に付け、式典に参加した何千人にものぼるジャーファル派の人たちは、殉教者たちのために涙を流した。トルコのジャーファル派指導者であるセラハッティン・オズギュンドゥズ氏は、「300万人のジャーファル派の人々が(政府による自身たちへの)改革を待っています」と述べた。

預言者ムハンマドの孫フサインとその一族のカルバラー殺害の1370周年を記念し、ハルカルで追悼式が行われた。何千人もの人々が黒い服を着て参列した式典では、殉教者たちのために涙が流された。ジャーファル派の人々は流れた血を(想起して)代わってトルコの赤新月社へ赴き献血をした。

式典で演説を行ったジャーファル派トルコ代表のセラハッティン・オズギュンドゥズ氏はアルメニア人、クルド人、アレヴィー派、ロマに対する改革が行われたことに注意を引きながら、政府が行っている改革に自身らが協力していると述べた。そして、集まった人々に、「ジャーファル派の改革は行われるのでしょうか?300万の群集をもって、政府に対し、国民に対し、そして国家に対し、私たちは一度たりとも背いたことはありませんでした。それとは反対で、私たちはこの国の国民統合を助け、文化に大いに貢献しました。私たちに改革は行われるのでしょうか?」と問いかけた。

■ 友愛が全ての国土に広がるように

セラハッティン・オズギュンドゥズ氏は、タイイプ・エルドアン首相を称え、政治家たちへ協力するよう誘いかけ、以下のように続けた:「この素晴らしい祖国、この偉大な国家の、正義、発展、民主そして友愛のために昼夜問わず奔走し、尽力する働き者の首相と彼のテンポに付いていこうと努力する輩たち。あなた方の掛け声と熱意でもって私たちの心に灯った希望の光りが消されることを許してはいけません。政府(の活動)が成就することを願っています。皆さん、今は協力すべき時なのです。私たちに何が起こるのでしょうか?この友愛の追い風を国土の隅々まで行き渡らせて下さい。あなた方が議会で緊張状態になれば、私たちもこの場所で動けなくなるのです。」

■ カルバラーの悲劇、1370周年

式典に参加した人々は泣きながら演説を聞いた。スローガンを叫ぶ人々を静かにさせるオズギュンドゥズ氏は、「止めて下さい、スローガンを叫ばないで下さい。あの日を体験するのです。カルバラーに思いをはせて下さい」と言った。預言者や聖家族であるフサイン一族に祈りを捧げる人々は、「私たちの殉教者フサインよ、ああフサイン」と言いながら、追悼の念を唱えた。式典ではゼイネビーヤ・モスクの礼拝指導者ハミト・トゥラン氏の追悼文が読まれ、ゼイネビーヤ青年劇団が演じた、カルバラーの悲劇を再現する「自由で誉れ高い名、(フサインの妹である)ザイナブ」という劇でもって終了した。

■ ヤズィードに例えられたデルスィム事件

式典に参加した共和人民党(CHP)デニズ・バイカル党首も協力関係に関する演説を行った。カルバラーが全てのムスリムにとって共通の悲劇であると述べたバイカル氏は、「たいへん残念なことに、ムアーウィヤはいなくなりませんでした、ヤズィードはいなくなりませんでした(注)」と述べた。バイカル氏の演説の途中、フサイン・タシュという名の人物が、「デルスィムで殺害を認め、このような人々を配慮しなかった者たちが、今日これら人民の感情を利用している。1938年デルスィムに暮らしていた人たちを、あなたやあなたの党が見殺しにしたのだ」と言い、反感を示した。

(注):ムアーウィヤとヤズィード親子はアリー一族を殺害した人物であり、しばしば悪役として登場させられる。

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:18157 )