イスタンブルで暴風、駐機中の飛行機を動かす
2009年12月28日付 Zaman 紙

強力な南風(ロドス風)がイスタンブルをが直撃した。アタテュルク国際空港周辺で時速90キロメートルを記録した強風により、エプロンで駐機していた飛行機を動かし向きをかえさせた。

ロドス風により着陸ができなくなった複数の飛行機は、滑走路を通過せざるを得なかった。また、イェシルキョイ地区の海岸では停泊中の漁船が沿岸に乗り上げた。

昨日(28日)の昼ごろから吹き始めたロドス風は、アタテュルク国際空港で駐機していたベスト・エアー航空のMD-82型旅客機を、およそ15度分動かした。突然風向きが変わったため、エア・フランスの飛行機も滑走路に着陸できず通過した。空港の気象専門家たちによると、南220度から吹いた風は、11時頃、最大風速として時速92キロに達したという。風速は通常、時速60キロを超えると暴風に分類される。パイロットたちはその時の風向きと上限風速が時速120キロまでの間は、滑走路の状況が適切ならば、着陸も離陸も可能である。飛行機にとっては、突然の風向きの変化や横風は大きな脅威となっている。

ロドス風は、海上輸送においても遅延を引き起こした。イェシルキョイ地区の沿岸では、停泊中の全長4メートルの漁船が風と高波により沿岸に乗り上げた。また、強風に続いて一時降った雨によって通行者もさんざんな目に被った。バスの利用者たちは、バスから降りると何がどうなっているのかと驚き、皆びしょぬれになった。

一方、大イスタンブル広域市では、ところにより時速95キロに達した強風により、14地点で屋根やテレビのアンテナが吹き飛び、複数の店の看板が倒壊した。市は、これらの被害に対し消防車や、交通管理局の派遣チームが対処したと発表した。幹線道路では、今後、水分の凍結と、霜による凍結に備え、(雪を溶かすために)道路に塩をまき、対策がとられるという

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:18162 )