【政治部】イランのイスラーム的人民は昨日、テヘランで発生した神聖なるアーシューラーに対する冒涜行為に抗議するデモ行進を再び全国各地で行い、こうした行為への嫌悪の念をあらわにした。
ジャーメ・ジャム紙の報告によると、昨日、人民各層の参加のもと、全国各地で行われたデモ行進で、デモ参加者らは騒乱にかかわった人々を許す一方、冒涜行為の原因を作った者たちを処罰するよう、声を上げた。
〔ホセインへの〕哀悼の意を〔改めて〕示したテヘラン人民は、全国各地の人々とともに、あらかじめ決められたルートを通って、革命広場へ向けて行進し、アーシューラーの日に発生した冒涜行為に対して非難の声を上げた。
中央報道局の報告によると、行進に参加したテヘラン市民らはイラン・イスラーム共和国の国旗を手に持ち、「アメリカに死を」「イギリスに死を」「アーシューラーの反乱者には死刑を」「偽善者に死を」「ホセイン、ホセインは我らがスローガン、殉教は我らが誇り」などのシュプレヒコールをあげ、全国各地の人々とともに神聖冒涜行為を非難する姿勢を示した。
この報告によると、昨日のデモ行進に参加したテヘランの「アーシューラーの民」の大群衆は、革命広場での集会開始後1時間で、アーザーディー(自由)広場にまで達するほどの規模となり、同広場の周辺は人々で溢れかえった。〔※革命広場からアーザーディー広場まで、約5キロ〕
昨日、革命広場に集まったテヘランのデモ参加者らを前に演説を行ったホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンの
セイエド・アフマド・アラム=アルホダー師は、「勇ましきあなた方人民の英雄的献身と支持によって、全世界の反体制的・反革命的悪漢どもの脳裏には絶望が永遠に刻み込まれた」と述べた。
最高指導者専門家会議の議員で、マシュハドの金曜礼拝導師でもある同師は、さらに「今日、〔現イラン・イスラーム共和国の統治理念である〕『法学者の監督』(ヴェラーヤテ・ファギーフ)を受け入れない者は、『時のイマームの監督』〔※終末の時に再臨すると信じられているシーア派第12代イマームは、現世からお隠れ状態にあると同時に、人間界を「監督」しているというシーア派の考え方〕を受け入れない者である」と指摘し、次のように語った。「ヴェラーヤテ・ファギーフの原理は、イマーム論の原理〔※12人のイマームこそ、イスラーム共同体を指導する真の指導者であるという、シーア派の根本思想〕そのものであり、この原理に異を唱えることは、イマーム論の原理に異を唱えることに他ならない」。
同師はまた、「最高指導者に敵対しようとする者は、いかなる肩書きを持つ者であれ、クルアーンの章句の明確な表現を借りるならば、悪魔の党に与する者である」とも述べた。
〔※「悪魔の党」(hizb al-shaytan=悪魔の仲間)という表現は、管見の限り、クルアーン58章19節に見られる〕
同師はアーシューラーの民の大群衆を前に、「今日、この共同体〔=イラン・イスラーム共和国〕では、神の党(ヘズボッラー)と悪魔の党(ヘズボッシェイターン)の間で戦いが起きている」と指摘した上で、「今われわれに必要なのは、悪魔の党に対して神の党の戦線が取るべき責務をつねにはっきりさせておくことだ」と語った。
同師はさらに、内乱の首謀者ならびに我が国で悪魔の党の運動を支え広げている者たちに向けて、「内乱の首謀者たちに告ぐ。お前たちが不心得から始めた行為が、秩序の破壊に行き着いてしまった」と警告、「『不心得』とはすなわち、不当な要求のことだ」と指摘した上で、次のように述べた。「この共同体の公正なるイマーム、偉大なる最高指導者はホルダード月29日〔6月19日〕、
金曜礼拝での説教でお前たちに、真理〔の道に戻るよう〕呼びかけた。もし選挙に異議があるなら、法的な方法で問題提起すべきだと仰った」。
〔※ハーメネイー最高指導者が「イマーム」と呼ばれるのは異例のことだと思われる〕
アラム=アルホダー師は、「お前たちは不当な要求をしてきた。不当にも、選挙を無効にせよなどとはやし立てた」と述べ、さらに「お前たちの不心得のために、無神論者、背教者、マルクス主義者、汚らわしき偽善者どもが反体制運動を始めてしまった」と続け、「そしてついにアーシューラーの日、お前たちの不心得は秩序の破壊へと行き着いてしまった」と声を荒げた。
〔後略〕
関連記事(イラン全土で神聖なるアーシューラーを汚した暴徒を非難するデモ)
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:18174 )