ダーヴード・アフマディーネジャード「敵はインターネットを使ってわれわれに戦いを挑んできている」
2010年01月03日付 Mardomsalari 紙
パッシブ・ディフェンス常任委員会のダーヴード・アフマディーネジャード書記は、パッシブ・ディフェンスに大学が〔積極的に〕関わることの必要性を強調した上で、「今日、敵はやり方を変え、インターネットを使って我が国の体制を破壊しようとしている。それゆえ、大学こそ〔敵との戦いにおける〕主戦場となるべき場である」と語った。
〔※ダーヴード・アフマディーネジャード氏はアフマディーネジャード大統領の兄弟〕
メフル通信の報道によると、ダーヴード・アフマディーネジャード書記は第2回パッシブ・ディフェンス会議の場で、歴史上の事件を振り返りつつ、「今日、ある地点から遠く離れた地点まで、一瞬のうちにメッセージが伝わる時代である。これ自体、国にとって脅威である」と述べた。
同氏は、「敵は、戦争によっても破壊されることのなかった我が国の体制を〔内側から〕壊そうとしている」と指摘した上で、次のように続けた。「今日、敵はインターネット〔という武器〕を持ち出し、やり方を変えて、体制を破壊しようと目論んでいる。それゆえ、大学こそ〔敵との戦いにおける〕主戦場となるべき場である。彼らはISO(国際標準化機構)を使い、医療や食品産業などさまざまな分野で標準規格を持ち出して、われわれを彼らの望む姿に変えようとしている」。
同氏はさらに、「大学、人的資本の育成、大学教育の質・量の拡充に資金をつぎ込んでいるのは、何のためか」と自問し、次のように指摘した。「われわれ〔=アフマディーネジャード政権〕が来て目にしたのは、《ハードな》脅威に注意が集中していることだった。しかしながら、われわれはソフトな脅威によってダメージを受けているというのが、実のところなのである」。
パッシブ・ディフェンス常任委員会書記は、ソフトな脅威が及ぶ領域は極めて広範であるとの見方を示した上で、「敵のソフトな脅威に対抗するためには、われわれは大学を動員し、大学がもつ思想・考え方を活用しなければならない」と指摘、次のように付け加えた。「われわれが来る前、パッシブ・ディフェンス委員会に参加していた閣僚は、国防相とエネルギー相だけだった。8年間の〔イラン・イラク〕戦争の後、20年間にわたって戦争のない時代が訪れたとの〔誤った〕考え方が存在していたためだ。果たして、この20年間ソフトな形での戦争はなかったなどといえるだろうか?」。
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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:18208 )