世界一の超高層ビル「ブルジュ・ドバイ」が華々しくオープン
2010年01月04日付 al-Hayat 紙

■ 記録破りの「ブルジュ・ドバイ」、本日オープン

2010年01月04日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面

【ドバイ:ダラール・アブー・ガザーラ】

 今日ドバイは、1311年にイギリスのリンカン大聖堂がエジプトのギザのピラミッドから奪った、世界一高い建物の持ち主という肩書きをアラブに取り戻す。ドバイ首長国は大掛かりな式典を開いて世界で最も高い摩天楼をオープンする。高さ800メートルを超える「ブルジュ・ドバイ」が世界金融危機の影響で激しいショックを受けた不動産業界に活気を取り戻すことが期待されている。

 台北タワーなど世界10ヶ所のタワーの優位を抜き去るこのタワーは、新年の吉報をもたらしたようだ。オープン直前、新年初日の取り引きでアブダビとドバイの金融市場では株価が上昇し、20億ドルの利益を獲得した。

 ブルジュ・ドバイのオープンに向け、ドバイは数週間前からメディアを通じて集中的な市場向けキャンペーンを開始し、数百人のジャーナリストや数千人の客が集まる式典の準備を行ってきた。15億ドルの費用を掛けたこのタワーは、複数の高層ビル、ホテル、ショッピングセンター、娯楽施設から成る費用200億ドルの巨大プロジェクトの一部である。

 ドバイはタワーのオープン日として、年の初めでもあり、かつムハンマド・ブン・ラーシド・アール・マクトゥーム首長の就任記念日にあたる日取りを選んだ。このタワーの完成には1万5千人の労働者を必要とし、7500人のエンジニアが監督にあたり、骨格に使われた鉄骨の重量は31,400メートルトンで、164階から成る、と「イウマール不動産開発社」は述べている。

 イウマール社によれば、ビルの骨格に使われたセメントの量は2,065キロメートルの長さの歩道を舗装するに足りるもので、使われた鉄骨を延ばせば地球の外周の4分の1に達する。世界最新で時速40キロメートルのエレベーターを使ってタワーの頂上に着くまで2分かかる。

 タワーの「頂上」はオフィス用区画が割り当てられており、下層階は豪華ホテル「アルマーニ」が占める。124階にある展望デッキからは80キロメートル先まで眺めることができる一方、このタワーは95キロメートル先からでも見える。タワーに使われたアルミ板の総重量は「A380」型航空機の5機分に相当し、サビ止め処置を施したステンレス製のコーナーパネルの長さはパリのエッフェル塔の高さの293倍以上にもなる。

 このタワーには世界で最も高い水泳プール(76階)があり、最も高い礼拝所もある。158階にモスクがあるのだ。

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:18234 )