エルドアン首相夫妻も参加の会食会で、食中毒
2010年01月18日付 Milliyet 紙


先月エスマ・スルタン邸で行われ、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相も夫人と娘とともに出席した「第六回世界家族サミット」の晩餐会は、前代未聞の食中毒の不祥事の舞台となった。

同首相夫人とその娘を含め105カ国からの招待客が出席した世界家族サミットの晩餐会の席での食事のなかに高密度の細菌が検出された。

首相府警備部が定期的な検査のため研究所に送った食べ物のサンプルから、ひよこ豆のペーストとチェルケス風鳥料理、アーモンド入りのピラフに、高密度の「大腸菌」と「黄色ブドウ球菌」の細菌が検出された。衛生学専門のウール・ギュンシェン准教授によると、二つの細菌は強い食中毒を招く危険性があるという。2009年12月5日に起こった不祥事については、ベシクタシュ区が検察に刑事告訴をしたという事実も明らかになった。

その日、エスマ・スルタン邸での第六回世界家族サミットの後の晩餐会が開かれた。晩餐会に、同首相とエミネ夫人、娘のスメイイェさん、セルマ・アリイェ・カヴァフ国務大臣、ムアメル・ギュレール県知事、カディール・トプバシュ市長とその夫人たちと105カ国からなる大変多くの外国人招待客が参加した。首相府警備局の担当者らは、定期検査の目的で食べ物のサンプルをとるよう農業局に申請した。

■二人の検査官が検査した。

この要請を受け、エユプ農業局で食物検査官を務めるミネ・セビル・カラさんとシリン・ユルマズさんが晩餐会で提供された食事の中からスズキ、オリーブオイル入りの前菜のうちチェルケス風鳥料とひよこ豆のペースト、デザートからはカゼンディビ、副菜としてはアーモンド入りピラフをサンプルにとった。サンプルをとっている間いくつか問題点があったことにも気付いた検査官らは、この問題点をカバーするため、作業を15日延長させて報告書の準備をした。エスマ・スルタン邸における食事は、重要なパーティーの時には、ケータリングを提供する大きなある会社により行われている。サンプルを検査したイスタンブル県立検査研究局が2009年12月18日に提出した報告書で、食中毒の不祥事が明らかになった。食物検査官のミネ・セビル・カラさんとギョカーン・ディクさんによる評価報告書では、その晩餐会のメニューのチェルケス風鳥料とアーモンド入りピラフ、ひよこ豆のペーストの中から、基準以上の、一般に「下水による汚染」として知られる大腸菌と黄色ブドウ球菌の細菌が検出されたことが明らかになった。

■告発がなされた

不祥事の報告を受けて、ベシクタシュ区知事のサデッティン・ユチェル氏は、イスタンブル共和国検察局に対し、刑事告発を行った。ユチェル区知事は告発の中で、責任者にはトルコ刑法第185条が適用されることを要求した。同185条では、「飲み水、または食べられ、飲まれ、使用され、消費されるすべての種類の食べもの類に、毒を盛る、あるいは、他の方法でそれを腐らせ、人の生命と健康に害を与える者は2年~15年の実刑判決を与える」とある。

晩餐会で食べ物を口にした人のなかで下痢症状を訴える人がでる可能性がある。「大腸菌」の細菌は普通、衛生基レベルが低いことを示している。料理が衛生的に作られたとしても、職員がトイレのあと手を石鹸で清潔に洗わなかった場合、直接食事に細菌が付着する。「大腸菌」と「黄色ブドウ球菌」は職員が原因となった汚染の存在を示す細菌である。一部の細菌は、激しい食中毒の要因として知られている。感染した食べ物を食べた人は下痢症状をおこす危険性が高いことは明らかである。

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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:18290 )