地方公務員消防士試験で謎の合格―合格者は郡幹部の身内ばかり・・・
2010年01月19日付 Hurriyet 紙

クルッカレのヤフシャン郡ウルマック町の消防署に勤務することとなる4名の消防士の採用試験が実施された。

出願者が多数いたにもかかわらず、書類の不備を理由に9名が試験を受けた。この中の合格者のうち1人が同市の与党、公正発展党(AKP)所属のビラル・アージャ市長の息子でもう1人がその義兄弟、更に残りの2名が公安局員のカーディル・ビルゲ氏の息子アルペル・ビルゲ氏とトルコ職業安定協会県支局長ナーズム・ウル氏の娘であったことが議論のもとになった。アージャ氏は規定の手続きを踏んだだけであると説明した。

ウルマック町は、試験で4名の消防士を採用すると発表した。出願者は2010年1月15日(金)にウルマック町庁舎の会議室において11時から口頭試問を受けた。しかし口述試験の結果発表後に、合格者に関する不穏な噂が流れた。ウルマック町に採用された消防士のうち2名がビラル・アージャ市長の息子メヴリュト・アージャ氏とその義兄弟ダヴト・アクバシュ氏、残りの2名は公安局員のカーディル・ビルゲ氏の息子と職業安定協会県支局長ナーズム・ウル氏の娘であったことが明らかになった。試験の結果を知らされたほかの受験者は反発を示す一方で、(試験は)公正に行われなかったと主張した。ウルマック市市長ビラル・アージャ氏は、試験には(採用)条件に適った9名が応募したとし、次のように話した。

「受験者たちはトルコ就職協会より派遣されてきた。私は試験に関わっていない。試験に対していかなる影響も及ぼしていない。法に準じたやり方で試験が行われた。法を逸してはいない。また、私の息子が職につき、不正が行われたと主張されている。息子にはいかなる公的機関にも就職する権利はないのだろうか? 息子が不正を行ったと主張する人々は点数を見なかったのだろうか? 不正であると主張する人々は合法的な手段で自分たちの権利を求めることができる。この点に関して述べることはない」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:高岡望結 )
( 記事ID:18300 )