4時間半出発の遅れた飛行機を乗客が破壊―ディヤルバクル
2010年01月20日付 Radikal 紙

イスタンブル-ディヤルバクル間を運行するオヌル・エアー機は、技術的な問題により4時間半出発が遅れた。すると乗客の内数名が非常口のドアのスライド部分を破壊した。パイロットが管制塔に助けを求めると、警官が現場に駆け付け、5名の乗客を逮捕した。便は欠航になり、飛行機は格納庫に運ばれた。

証言によると、昨日(20日)18時45分出発予定であったオヌル・エアー036便は、乗客が搭乗した後ドアを占め、4時間半離陸しなかった。このため乗客らは説明を求めてコックピットに向かった。まもなくパイロットと乗客との間で口論が始まった。乗客の何人かは飛行機から降りたいとして、非常口ドアのスライド部分をたたき割った。パイロットは飛行機の安全が損なわれたとして、管制塔に連絡して警官を要請した。事件現場に到着した警官は、乗務員、パイロットと口論の末、非常口のドアの下にある膨らんだスライド部分をたたき割ったとして、5名を逮捕した。

■乗客は乗務員を非難した

航空機が格納庫に運ばれた後、23時10分アタテュルク空港国内線到着階に連れてこられた乗客は、事件に関しパイロットと乗務員を非難した。離陸前、飛行機の主翼が凍らないように、融雪措置が施されていたとする乗客の一人フィクレト・カヤ氏は、「操縦士はパキスタン人だったため英語で話していました。乗務員とパイロットは私たち乗客にイライラした態度を示していました。飛行機の遅延に関する全ての質問に対して、『5分後に離陸します。主翼が凍結しないために融雪措置を行っています』とアナウンスが流れました。4時間も機内で待ちました。その後、飛行機は技術的問題のため格納庫に運ばれました。客室乗務員らに抗議し、パイロットと口論した5人は、警官に逮捕されました。客室乗務員はサービスカーを通路に置いて、乗客がパイロットに話しかけようとするのを妨げていました。航空機が格納機に運ばれる前に、警官が航空機を調べました。非常口ドアの下部のスライド部分がたたき割られていたとされていますが、航空機ではこのような事件は起きていません」と証言した。逮捕された人々の釈放を求め、派出所前につめかけた乗客らを、警官は力ずくでおとなしくさせた。逮捕された乗客5名は事情聴取の後、釈放された。
この事件に関して、国家航空管理局の関係者は、イスタンブル-ディヤルバクル間を運行するオヌル・エアーの便が遅れたため、機内がイライラした状態になり、乗客が非常口のドアに向かい、無理やりドアをこじ開けようとした結果、ドアの下の膨らんだスライド部分をたたき割ったと述べた。さらに関係者は、乗客は2時30分に別の飛行機でディヤルバクルに向かったと説明した。

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( 翻訳者:三村麻衣 )
( 記事ID:18306 )