アタテュルク廟への「おふざけ」記帳事件、11カ月の判決
2010年01月28日付 Yeni Safak 紙

5年前、ノルウェーから休暇で訪れた15歳のK.K.氏はアタテュルク廟にある記帳に「ムスタファ、神のご加護をと言うつもりだったがやめておく。お前が実行してくれた事に対し感謝している。けどお前は全然好きじゃない。」と書いた。その友人も「お前に髪を植えてやる」と書いた。

■訴訟は5年もかかった

ハベル・チュルクの報道によると、少年たちは逮捕され、訴訟が始まった。「ふざけただけだった」と弁解したにも関わらず、アタテュルクへ侮辱的行為を理由に両者へ1年と10ヶ月の禁固刑が下された。訴訟は5年ののち、昨日最高裁判所刑罰委員会で終了した。裁判所は「子ども」だとして11ヶ月に減刑した。

■アタテュルクを軽々しく呼んだ侮辱的行為に「子ども」減刑

最高裁判所は、夏休みを親戚とともに過ごすためにノルウェーから来た2人の若者に、アタテュルク廟の特別記帳に「ムスタファ、お前を見てさらに嫌な気持ちになった。お前が実行してくれた事に対し感謝している。けどお前は全然好きじゃない。」と書いたとして処された罰に関し、「まだ子どもだ、そういうこともやりかねない」として減刑した。訴訟は次のように進んだ。

■アタテュルク廟見物

ノルウェー国籍とトルコ国籍の両方を持つK.K.氏とS.Y.氏は、2005年に休暇で訪れていたアンカラでアタテュルク廟を見物しにいった。アタテュルク廟博物館の追憶記帳にK.K.氏は、「ムスタファ、お前を見てさらに嫌な気持ちになった。神のご加護をと言うつもりだったがやめておく。お前が実行してくれた事に対し感謝している。けどお前は全然好きじゃない。」と書いた。一方のS.Y.氏は、「セラーミュアライクムといってもいいが、お前に挨拶なんかしない。お前の頭に髪の毛を植えてやろうか、でもやめた。」と書いた。

■ノルウェーでは犯罪ではない
逮捕された少年二人は、ノルウェーで生まれ育ったこと、互いにふざけ合っていて書いたこと、この行為はノルウェーでは犯罪とは見なされないことを主張し、後悔していると話した。捕まったK.K.氏とS.Y.氏はエルマダー少年院へ送られた。アンカラ共和国検事庁は、この表現は侮辱と中傷を含んでいるとしたうえで、当時15歳の少年に対し、アンカラ子供裁判所で訴訟を起こした。

■検察総長の反対

子供裁判所は、少年二人に対して1年10ヶ月15日の禁固刑を下した。その後、裁判所は被告たちの年齢を理由に1年3ヶ月に減刑した。行政裁判所第11刑事法廷はこの決定を承認した。しかし、行政裁判所検察庁は反対した。検察長官は、15歳の子どもに処される刑罰は、成人の半分の割合でなければならないとした。行政裁判所刑罰委員会は、昨日(1月27日)の審議で、検察総長の反対を認め、処罰を半分の割合に減らすと決めた。短い期間、少年院で過ごしていた少年二人は有罪を宣告されたものの、刑務所には入らないことになった。

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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:18359 )