ラフサンジャーニー、ヤズディー批判に応酬:「陰謀のニオイがする」
2010年01月27日付 Mardomsalari 紙
ゴム諸大学の政治学教授らは昨朝、ラフサンジャーニー公益判別評議会議長と面会した。
イラン学生通信の報道によると、アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーはこの面会の中で、出席者らの質疑応答に答え、「イスラームは社会のすべての側面を運営するのに、もっとも完璧なイデオロギー(マクタブ=学派)であり、預言者一族のイデオロギー〔=シーア派〕はイスラームとクルアーンを知るのに、最も堅固なソース(源)である」と強調した。
同師はその上で、「イラン・イスラーム革命は、この道〔=イスラーム・イデオロギー〕を選択した。イスラーム共和国の30年間の歩みを検討すれば、イスラームの道を歩んできたことに起因する強みと、一部の人物〔の無能力〕や彼らのイスラームの教えからの逸脱に起因する弱点の両方があったことが分かる」と続けた。
ラフサンジャーニー公益判別評議会議長はさらに、イスラーム体制はイスラームに依拠し、人民の信頼をその資本とする体制であると指摘、ここから逸脱すれば取り返しのつかない害がもたらされると述べた上で、「イスラーム主義と共和主義の二つは、憲法において一体不可分である」と言明した。
ハーシェミー=ラフサンジャーニー師は続けて、ヴェラーヤテ・ファギーフ(法学者の監督論)はイスラーム共和国の中心軸であると述べ、「もし最高指導者の監督とその地位に傷がつけば、我が国に明るい将来はないであろう」と語った。
同師はさらに、ヤズディー師をはじめとする一部の人物がハーシェミー師への攻撃を強めているのはなぜか、とのある出席者の質問に答える形で、次のように語った。「こうした攻撃の最大の理由は、私が心底からの信念にもとづいて、市民の権利を守り、最高指導者個人を守る必要性を力説し、過激な動きは自重するよう強調したためである」。
同師は、さらに次のように続けた。「前にも述べたことだが、最近のヤズディー師の発言に対する私のこれまでの回答は、『怒りや悪意に駆られた発言にはサラーム(平安あれ)と言うのみ』〔※〕というものであった。しかし伝え聞くところでは、月曜日の同師の発言に関しては、今回陰謀めいたニオイがしてくるのも事実だ。故イマーム〔・ホメイニー〕の生前やイマームが旅立たれた後の最高指導者選出会議、さらには司法権長官時代の同師をめぐる諸問題については、追々文書の形で注意を促すつもりだ」。
〔※訳注:これはクルアーン第28章55節「〔預言者のことばに従おうとしない人々から〕つまらない談話を耳にする時、かれら〔=諸預言者〕は身を引いて言う。『わたしたちには,わたしたちの行いがあり,あなたがたにはあなたがたの行いがある。あなたがたの上に平安あれ。わたしたちは真理を拒む者を相手にしない』」を念頭に置いた発言だと思われる。つまり、怒りに駆られたヤズディー師の非理性的発言に対して、私は相手にしない、ということを陰に意味しているものと考えられる〕
〔後略〕
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:18364 )