マルマラ大学学長、釈明「スカーフをした人を入れないという指示はだしていない」
2010年02月02日付 Zaman 紙


マルマラ大学学長のネジュラ・プル教授は、ゲストハウスへスカーフをしているという理由で入れてもらえなかったチュナル家の人々に謝罪すると発表した。学長は、受付の担当者にそのような方向での指示はしていないと強調し、「たいへんな間違いでした。ご家族と面会し、謝罪します」と述べた。

マルマラ大学ゲストハウスで行われたスカーフ禁止に関し、学長から謝罪の発表が行われた。マルマラ大学卒の息子をもつジェミル・チュナルさんは、彼の妻と娘が(イスラム風の)スカーフをしていたため、ゲストルームに入れてもらえなかったが、これは、受付の担当者が、学長からの指示もないのに、このような行動をとったものだったことが明らかになった。これに関する報道が昨日、ザマン紙に掲載されたのをうけて会見を行ったネジュラ・プル学長は、とても遺憾に思うとのべ、これは何かの間違いだったと述べた。滞在のためにゲストハウスにやってきた母親と娘に対し、受付の担当者が「学長の厳しい指示がある。スカーフをした人を中にはいれません」と述べたことに関し、自分はまったく関与していない、と述べた。プル教授は、「そのような指示はしていません。受付の担当者が、自分の意見で述べたのでしょう。たいへんな間違いでした。ご家族に会って謝罪します。」とのべた。学長は、二度とこのようなことがないよう、担当者とよく話し合うとした。

スカーフをした保護者が大学構内に入れないという報道も正確ではない、というプル学長は、子供の様子を聞きにやってきた母親を大学の中にいれないというような権利は、自分たちにはない、と述べた。同学長はスカーフをすることは民主的な権利のだと強調、大学生以外の人は、だれでもスカーフをしてキャンパスに入れること、これは当然の権利だと述べた。ネジュラ・プル学長は、2000年にマルマラ大学を卒業したジェミル・チュナルさんの娘チュライ・チュナルが(卒業式で)スカーフをしていたため卒業証書をもらえなかった件については、次のようにのべた。

「(スカーフを禁止する)法は、学生と職員を拘束しています。卒業生は、自由に来ることができますよ。」

ゲストハウスの職員は、この件について発言しなかった。

ジェミル・チュナル氏は、家族と一緒に1月24日にイスタンブルを訪れた。マルマラ大学卒のチュナル氏の息子が、家族のために、ギョズテペ・キャンパスにあるゲストハウスの予約をしていた。しかし、受付の担当者S.A.さんが、一家の中にスカーフをした人がいるという理由で中に入れなかった。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:18395 )