12年間施行の「警察治安協力プロトコール」、突然廃止
2010年02月04日付 Radikal 紙
内務省と参謀本部は両者の了解の下、「警察治安プロトコール」を廃止した。国家安全保障政策基本文書の「内部の敵」という言葉に注目があつまっている。
軍第一司令部が2003年に行った軍事計画セミナーで作製されたといわれる「バルヨズ行動計画」が明らかになり、それと共に再び議論となったf、「2月28日 プロセス」の中で作られた警察治安 (EMASYA)プロトコールが廃止となった。
1997年に参謀庁と内務省間で調印され、軍に都市で起こった社会的な問題への直接介入を認めるプロトコールが廃止された。それにともない、「内部の敵」と「内部の脅威」という表現が用いられている国家安全保障政策基本文書(MGSB)に人々の関心(目)が集まっている 。
バルヨズ計画がタラフ紙で報道された後に始まった議論の最中、タイイプ・エルドアン首相は、先週日曜日にTRTのテレビ番組でEMASYAプロトコールに関し参謀本部と交渉していると話した。アブドゥッラー・ギュル大統領はプロトコールに意義はないとし、廃止のために(原文書への)調印者の内務省と参謀本部が一同に会し、(廃止のための)一歩を踏み出すだろうと話した。これをうけ、先週の日曜日にベシル・アタライ内務大臣とイルケル・バシュブー参謀総長は会議を開いた。その後ヒュッリイェト紙に話したバシュブー将軍 は「EMASYAプロトコールは廃止されうる、このプロトコールに意義はない。そもそも、法律で定められている。」と話した。
バシュブー大将は、デモ、行進、大集会といった事件で武装軍隊が投入されることは「もっとも不本意」だと話し、EMASYAに関して内務省と見解が一致していることに触れ、こう述べた。「兵士が民衆と対立したいなどと思うか?答えは当然ノーである。法律が命じれば勿論役割は果たしましょう。だが、そうではないのならば、民衆と対立したくないという我々の立場を理解いただきたいものです 。」
この声明をうけ、アンカラの政治観測筋は活気づく一方、エルドアン首相は昨日緑月社 主催のイベントに参加し、「EMASYAプロトコールについて何か動きはありますか。」という質問に対して、アタライ内相 が説明すると述べ、「EMASYAは廃止する。」と話した。
その後、アタライ内務大臣はアナトリア通信に次のように話した。「参謀本部と内務省の間で1997年7月7日に調印され、その名を『参謀総長と内務大臣間で第5442号地方行政法11/d項にもとづいて措置される共同作戦に関するプロトコール』という、世論で『EMASYA』として知られている、このプロトコールは廃止された。」
アタライ大臣はバシュブー大将との会見に言及し、「両者の調印のもと、このプロトコールを廃止することになった。この件に関する措置は、この方法で十分だ。」と話した。
メフメト・エキヂ民族主義者行動党副党首は政府の決定に関し、「これに代わり、(本プロトコールが)必要とされていた状態に対応するため、新しい規則が制定されなければならない。」と述べた。平和民主党のスッル・サクク議会行政責任者はというと、「喜ばしいことだ。しかし、現行の法律のなかにはEMASYAプロトコールと同様の事態をうむ作りがあり、それが国を緊張へと導いている 」と話した。
EMASYAプロトコール廃止は、国家安全保障政策文書(MGSB)とそれに関して準備された適応指針に記されている「内部の脅威」「内部の敵」という表現に、注目を向けさせることになった。国家安全保障評議会(MGK)が(今年の)2月28日に行う予定の会議でMGSBが取り上げられ、この表現が書面からから削除されかもしれないという観測がある。
ビュレント・アルンチ副首相はMGSBが変更されるかどうかについて、「トルコで人々は以前と変わってきている。以前に危険だとされたことは今では危険ではないかもしれない。その代わり、他の危険だと考えられうることが起こっている。このようなとてもダイナミックな国の中で、国の状態に合わせて新しい国家安全保障政策文書が作られるのはとても重要だ。」
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:18409 )