アフマディーネジャード「今年の革命記念日はリベラル資本主義体制の葬式となるだろう」
2010年01月30日付 Mardomsalari 紙

大統領は今年のバフマン月22日〔2月11日の革命記念日〕の重要性を強調した上で、「今年のバフマン月22日は、リベラルな資本主義体制の死を送る葬送の儀式となろう」と述べた。

 イラン学生通信の報道によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は木曜日の午前、「イスラーム革命ファジル(夜明け)10日間実行本部」の委員らと面会し、その中で国のすべての記念日の中に占めるファジル10日間の位置づけについて触れた上で、次のように述べた。
ファジル10日間の中でもバフマン月22日が頂点であることに、疑問の余地はない。われわれが行うことはどれも価値のあることだが、しかしバフマン月22日は特別だ。たとえ一年間を通して、われわれはファジル10日間の名の下に活動を行っているとしても、それによってバフマン月22日の重要性が減じるようなことがあってはならない。

 大統領は、「ファジル10日間やバフマン月22日は様々な解釈によって言及されている」と述べた上で、次のように語った。
中には、次のような疑問を持つ人もいるかもしれない。つまり、バフマン月22日及びファジル10日間に、人民は一つの義務的な約束事・習慣として毎年参加するものなのか、つまり果たしてバフマン月22日は反復的な一日にすぎないのか、という疑問だ。しかしながら、ファジル10日間、及びバフマン月22日には、解明を待つもう一つの真理が隠されているということに、注意を払わなくてはならない。

 アフマディーネジャード大統領は、「今年のバフマン月22日も含めて、過去30年間のバフマン月22日に同じ日は一つとして存在してこなかった」と指摘した上で、「過去30年間、バフマン月22日の使命が同じであったことは一度もない。前年と同じようなバフマン月22日など、いつあったというのか」と述べ、さらに次のように付け加えた。
革命とは、頂点を目指す一つの運動である。31年間、同じ輪をぐるぐると回り、ある一定の地点を一定の間隔で通過する、というようなものではないのだ。そうではなく、われわれの革命は高き頂点を目指す登山隊に似ている。〔毎年〕繰り返し訪れるバフマン月22日は、革命の理想的頂点へと登り詰める際の〔途中の〕停留所なのである。

 国家安全保障最高評議会の議長も務めるアフマディーネジャード大統領は、さらに続けて、最近のコペンハーゲン訪問の最中に行った一部インタビューについて触れ、次のように語った。
私はある新聞記者に、西洋の首脳たちは男らしさのない臆病者である、と言った。なぜ彼らは、イランでは人権が守られていない、などと吹聴するのか?西洋の首脳たちは全力を尽くして、最近の〔大統領選挙後の〕混乱でイランに介入し、イラン国民のあらゆる敵を動員しようとしてきたが、しかしイラン国民の選択の前に敗れ去った。彼らには、この敗北を受け容れるだけの男らしさがなく、言い訳に終始している。彼らも勇気をもち、〔人権侵害でイランを非難するという姑息な行為ではなく〕やりたいことをはっきりと言うべきだ。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、次のように付け加えた。
彼らはエネルギー、文化、国際政治を支配するために、中東に介入したがっている。実際、イギリス帝国は中東の無料のエネルギーの上に成り立っていた。しかしこの地域は、世界の政治の結節点である。われわれがこのような支配を認めるようなことはない。

 大統領はさらに、次のように続けた。
あなた方〔=西洋〕は中東を支配しようと欲している、ということをはっきりと宣言するだけの勇気が、われわれにはある。このようなこと〔=西洋による中東支配〕を決して許さないだけの力が、われわれにはある。あなた方がこのようなマネをすることを、イラン国民、そして地域の諸国民が許すことはない。もし〔核〕爆弾を作りたいのであれば、作ると明言するだけの勇気が、われわれにはある。もし作ろうと思えば、あなた方の顔色をうかがったり、あなた方を恐れたりするようなことは一切ない。しかし作らないと言っている以上、実際に作るようなことはない。

 大統領は発言の別の箇所で、様々な戦争と国の占領を伴ったヒューマニズムとリベラリズムの思想がここ数百年の間に世界に与えた影響について議論し、こうした思想が奴隷制度や新旧植民地主義、戦争、汚れ、テロ、テロリスト養成、強圧主義、そして〔人種的・民族的な〕侮蔑を正当化してきたと指摘した上で、「神の恩寵により、〔革命以来〕30年間の闘いでこうした思想は終焉を迎えた。それゆえ、今年のバフマン月22日の行進はリベラリズム思想の死を送る葬送の儀式となろう〔‥‥〕」と述べた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:18411 )