ミッチェル米特使が9度目の訪問終了、パレスチナ側に失望感
2010年01月24日付 al-Hayat 紙

■ パレスチナ側、ミッチェル特使の9回目の訪問後に悲観的見方強める

2010年01月24日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面(東アラブ)

【ラーマッラー:(本紙)】

 アメリカの中東和平特使ジョージ・ミッチェル元上院議員が9回目の訪問を終えた昨日、パレスチナ側はイスラエルとの交渉再開についてより悲観的になったようだ。本紙に対してパレスチナの消息筋は、「ミッチェル特使はマフムード・アッバース大統領に、あらゆる前提条件なしで交渉を再開するよう要請し、『バラク・オバマ政権がホワイト・ハウスに在ることに代表されるパレスチナ側にとっての価値ある機会を逸すること』のないように警告した」と述べた。

 同筋は、「ミッチェル特使は、交渉開始前に入植活動を停止させるとの要求に理解を示しつつも、そのような目標はイスラエルの現政権のもとでは非現実的であるとの見解をアッバース大統領に対して示した」と明らかにした。また、「ミッチェル特使はアッバース大統領に、『アメリカ側は和平プロセスが凍結されている限り、イスラエルに対して譲歩するよう圧力をかけることは出来ない』と伝え、懸案の諸問題の解決模索にアメリカ側があるべき役割を果たすためにも、パレスチナ側が交渉に復帰して要求を提示するよう呼びかけた。またミッチェル特使はパレスチナ側に対して、諸問題につてオバマ政権よりも理解の深い政権はホワイト・ハウスにはもう現れないだろうと暗に警告し、無条件での交渉再開を促した」と明らかにした。

 また同筋は、「ミッチェル特使はかつて交渉再開のために提案した見返り案を取り下げた。例えばパレスチナ自治区のB地区を完全に自治政府の管理下[A地区]に移管することや、行政および治安維持面で完全にイスラエルの統制下に置かれているC地区の一部をパレスチナ自治政府の管轄下へ移管すること、パレスチナ人収監者の釈放、軍検問所の撤去、ガザ地区封鎖の解除などである。ミッチェル特使はアッバース大統領に対して、これらのステップは交渉再開前ではなく交渉再開後に協議の対象となる旨を述べた」と明らかにし、「ミッチェル特使は他にも、パレスチナ側の交渉再開に向けたこれまでの提案を否定した。例えば、1967年6月4日の境界線を国境としエルサレムを首都とするパレスチナ独立国家の樹立に基づく解決という交渉の最終目的に関して保証するための書簡をパレスチナ側に送付することなどである」と付け加えた。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:18453 )