歌手デニズ・セキに求刑8年
2010年02月18日付 Radikal 紙


検事は歌手であるデニズ・セキの「麻薬売買」の罪で8年の実刑を求刑した。更に、セキに対し治療を受けるよう求めた。

イスタンブル第9重罪裁判所ので審議されている9人の公判で、求刑についての見解を述べた共和国検事は、デニズ・セキが「麻薬売買幇助」を行なった罪により8年の実刑を求刑した。検事は更に、セキが「麻薬使用」の罪により治療をさせることと「監督下での保釈措置」の決定することを求めた。同歌手に麻薬を譲渡したとされるスィナン・ユクセル容疑者がたびたびデニズ・セキに対し、これ以上コカインを使わないようにと忠告していたとみられるとの表現も、意見書に盛り込まれた。

■デニズ・セキは出席しなかった

イスタンブル第9重罪裁判所における裁判には健康問題に関するレポートを提出しデニズ・セキは出席しなかった。裁判において、原則について見解を発表した共和国検事セリム・ベルナ・アルタイは、デニズ・セキが麻薬の中のコカインの取得、販売、譲渡、仲買い活動をしていたと述べた。公判の訴状には、(本件について)証言をしたフンダ・シェブネム・オズカンが「デニズ・セキが、彼女の家でヒュスニュ・シェンレンディリジと共に0.5リットルのシャシャル(商標名)の水の上に、おいてコカインを飲んだのを見ました。またデニズ・セキは一人で、また、フスヌ・シェンレンディリジと共に、白い塩に似ている物質を皿の上に置き、カードでかけらをそれを割り、更には丸めた紙で一緒に、あるいは単独で、それを吸っているのを見ました」という証言も意見書に記された。


■麻薬を調達する時は支払いのトラブルがあった

公判書類にはデニズ・セキの合計296もの通話記録があるとする意見書では、通話の大半はセキが、容疑者の一人スィナン・ユクセルとディヤルというコード名の人から毎日コカインを買っていたことを明かした。麻薬はしばしば運転手のメジト・チャムを通じて調達され、買った麻薬は量が多いためたびたび支払いにこまっていたことを意見書は記し、セキが借金して麻薬を購入し、しばしばスィナン・ユクセルによっておまけとして、あるいは、得た麻薬が多いという理由で「ボーナス」として麻薬を渡されていたと述べられている。

■友達のために仲買をやった

セキが、容疑者の一人スィナン・ユクセルとの親密さが増すにつれて、友達のためにも仲買活動を行なうようになったとする意見書は、麻薬が必要である人は直接セキに連絡し、スィナン・ユクセルから麻薬を調達してほしいと頼んでいたことが明らかにされた。

■麻薬販売人でさえ警告した

セキに麻薬を渡していたスィナン・ユクセルがしばしばデニズ・セキよにこれ以上コカインをを買わないようにと警告していたとみられるとの情報も、意見書には記されている。意見書では、「デニズ・セキがスィナン・ユクセルとコンタクトをもち、常に麻薬の供給をうけ、麻薬の大部分を自分で使用し、そうこうするうちに、スィナン・ユクセルの稼ぎと自分で使う麻薬調達のためにお金に困らなくするために、彼女に麻薬を求める人の名で麻薬を買い、友達の一部をスィナン・ユクセルに紹介したことは明白である」としている。

■治療は注意が必要

セキは自分が必要のある分を安く買う目的で、また、絶えず行っていたこの仲買行動は、麻薬購入幇助とみなすことが必要だという意見書では、セキについて麻薬使用行動により治療が必要としている。意見書では、ヒュスニュ・シェンレンディリジが容疑者の一人バキ・ジェンギズ・ウヤランからコカインを得ていたとしている。

■8年の実刑を求めた

セキに対して「麻薬販売」の罪で8年の実刑を求めた。また、セキの麻薬治療と「監督下での保釈措置」を要求する検事は、麻薬密売組織のリーダーだと主張されているハーカン・チュナルに対し、「組織の設立と運営、麻薬販売」の罪として39年9ヶ月の実刑を求めた。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:18501 )